高知・西南岸ツアー。
天候・コンディションともに恵まれて最高でした。
http://homepage3.nifty.com/creole/oodou.html
最近頑張ってよく漕げるようになってきたお客さまとご一緒しましたので、2泊3日の中で行っとくべき場所、全部回れました。
ウミガメも20頭ほど出くわしましたしね。
黒潮色濃いフィールド・・・。
えー、非常に微妙な体感的世界なんだけど、
海に対してよく調弦された楽器のように敏感な乗り物
「シーカヤック」
に乗ってのみ感じられる独特の、
「黒潮フィーリング」っていうものがあると、
ぼくは再三言っておりますが、
たとえば紀伊半島では岬一つ南に行けばいくほど、
そいつはグラデーションで濃くなっていく感があります。
で、本州最南端、和歌山・潮岬においてそいつはMAXになります。
沖縄などの「亜熱帯」ではなく「温帯地方」での黒潮フィーリングはたぶん、
その潮岬が一番濃いように思います。
南方系特有の空気感の濃密さと、
温帯系特有の海景のきめ細やかさ、
そして断崖絶壁や洞窟のダイナミックさが絶妙にブレンドした、
ブルー色がひときわ深く、鮮やかなフィールド。
で、そのクオリアというか同質フィーリングをより西側に求めると、
四国の太平洋岸ということになります。
特に高知の足摺岬から西~愛媛の宇和海にかけて
そいつが顕著ですね。
と言いますか、まさにそいつのワンダーランド。
(まあ、宮崎、鹿児島もそうですけどね。宮崎の青島なんかはそのエッセンスを真空パックしたようなスポットである)
ここはしかも地形が複雑なリアス式なので、
海からしか行けない秘境が連続する、
非常に漕ぎがいのあるゾーン。
もっともっと細かくリサーチしてシーカヤッキングフィールドとして
開拓していきたいと思っていますが、
まずは特にお勧めできる一つのエリアを、
今年からうちのツアーフィールドとして加えたわけであります。
ここ漕ぐとシーカヤック観というか自然観というか
人生観変わるかもしれませんね。
またこういう場所をより楽しむためには
しっかり漕げるようになったほうがいいですね。
漕げれば漕げるほど感性は豊かになっていきますから。
今回はシュノーケリングで楽しめるサンゴ礁のかなりの群落を発見したり、個人的にも色々楽しめました。今回のツアーによって、このフィールドも自分の感覚の世界地図に、タトゥーのように刻み込まれた感があります。
早く戻ってきたいぜ。
また「海岸線ソムリエ」として、いろんな人を案内させていただき、
目からうろこが落ちるのを見たいものです。
↑ この屹立した岩は「観音岩」って言うのだけど、上から見たらこんなに細いが
海上から見るとこんなに太いってのが面白い↓
断崖絶壁を下から見上げる。空にはトンビが舞っているが、トンビがタカに見えると言いますか、アメリカインディアンの神話に出てくるイーグルのような威厳を帯びて見える。
ものすごいアート作品のような岩壁も面白い。
それにしても一体いくつの洞窟をくぐっただろうか。数えてないけど五十以上はくぐっただろう。こいつは天井も空いているユニークな洞窟。
こういう穏やかでエレガントなたたずまいが、亜熱帯&熱帯にはない、温帯特有の海景だ。
サンゴ、かなり多いね。年々増加しているようだ。