先日、紀伊長島の下、紀北町沖の鈴島・赤野島付近を漕いだ。
2つの無人島を中心に、
さらに小さき無名の小島や岩礁が点在する、美しいエリア。
こういう多島海は入り江や湾に奥まり過ぎた場所にあると、
しばし周囲はカキ筏ばかりだったり水が止まっていて汚かったりと、
野趣に欠けイマイチだったりするけれど、
外海に面し潮どおしのよいここは、
一日ゆったりカヤックを流し、
周遊するのにぴったりのフィールドだ。
荒れやすい伊勢~熊野方面にあって、
比較的気軽に漕ぎだせる、隠れ家的フィールド。
紀伊半島の奥深さを改めて思い知らされる場所でもある。
馬の背状になった赤野島の浜。
向こうに見えるのは大島。赤野島からさらに4キロほどで渡れる。
鈴島の海跡湖。無人島にも海跡湖があるとはユニークだ。
弓なりになった鈴島の浜。流木がたくさん流れ着いている。
12月の夕暮れは早い。全てがシルエットに変わるひととき。