先日、お客様からご注文いただいておりました、
ウォーターフィールド社の「スパルタンアラシ」が届き、進水式を行いました。
スピード、操作性ともにシャープな印象のある、
ご覧の通り、かっこいい艇です。
Nさん、ぜひ自分の身体の一部に感じられるくらいまで、
乗りこなしてください。
よきシーカヤックライフを!!
またどこかへ一緒に漕ぎに行きましょう。
さて、進水式の後、ぼくとNさんと、
ゆうた君という、今年の夏期アシスタントに決まった若者との三人で、
ちょいと湯浅湾をツーリングしました。
ちなみにゆうたくんは18歳、
きっとシーカヤックやアウトドアの未来を担っていくであろう若者です。
何人かの応募者の中で最も若かったのですが、
だからこそ選びました。
未来は、
「まあ世の中こんなもんや」という固定観念をまだ持っていない人が
切り開いてゆくものだからね。
実はシーカヤックガイドを育てていくのって、
死ぬほど超ムズカシイのですが、
上手く導いてあげられればと思います。
さて下の黄色いポリ艇は、
ぼくが10年ほど前に単独日本一周したときのフネです。
ここ数年眠っていたのですが、
ちょっと思うところがあって久しぶりに乗ってみました。
かなりくたびれていますが、
まだデイツーリングレベルでは現役としても乗れるレベルです。
思えば、こういう使えるポリ艇というのは、
現在なかなか出回っていないのですね。
実はぼくは、ガンガン使えてラフに扱えるポリ艇の
ほうが好きだったりするのですが、
現在国内出回っているポリ艇の中で、
しっかり海で使えるレベルの艇は、
ウィルダネスシステムズのテンペスト170か、
POINT65のシークルーザーくらい。
そしてそこそこ使えるレベルの艇は、
POINT65のfive-o-fiveくらいの現状。
そういう意味でも、ちゃんとシーカヤックをやろうとすると、
FRPやカーボン艇ということになりますが、
その中でも国産でハイクオリティ、
カラーも指定できてかっこよく、
なんと言っても海上での信頼性の高い
ウォーターフィールドの艇に視線が集中しますね。
フィッシング艇や手軽なレクリエーション艇にシフトしてゆく
カヤック界の現状の中でこそ、
ツーリングや旅を大切に考える本物の艇を作り続けるビルダーに
敬意を覚えます。
シーカヤックツーリングには、まだまだ未開の
素晴らしい可能性が隠されているわけですから。
そしてそこに本当の未来があります。