先日、久々に中紀から紀伊水道を渡って徳島の伊島へ。
人口200人足らずの、ダイナミックな海岸美と時間が止ったひなびた漁村があるだけの、潮流の中の島。
港は結構大きく、島と島に挟まれた地形から、大昔は避難港・風待ち港として交通の拠点になっていたと思われる。実際、大昔は日常的に手漕ぎの舟で紀伊水道を渡り、紀州と徳島を往来していたのだろう。その中継地としてもよいロケーションの島。
紀伊水道横断は直線距離にして最低25キロ、航行距離として30~35キロを漕ぎ続けなければ渡れず、途中荒れてきたら逃げ場がないし状況によっては5~6時間以上休みなしで漕がなければならないシチュエーションになることもあり、シーカヤッキングとしては最も難易度の高いコースとなります。
普段しっかりトレーニングを積み、スキルアップに努めている人のみ渡ることができる海峡ですが、コンディションを見極め、ナヴィゲーションできるならばこういう場所も漕げるというのが、シーカヤックの実力だと言ってもいいでしょう。