一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1602   第230回 10月 岩戸句会  

2015年11月05日 | 

星月夜使いきったる一日かな    洋子

老いて今なるほどなりと菊の酒

 

テレビ消しLED消し星月夜    薪

浮かびきて秋雲を呑む池の鯉

 

星月夜それどころではありません  炎火

天高く然も三六〇度

 

霧の朝心の底を覗き見る      鼓夢

ヒラメ筋痛みを増して秋となる

 

人疎ら声援目立つ体育祭      豊春

蟷螂や動かざること草の如

   

星月夜風に吹かれて千鳥足     一煌

新蕎麦の味深し色深しかな

     

風にきく隣りの庭の猫じゃらし   歩智

十三夜ピカピカの海赤く燃え

 

色鳥や鏡台に瓶のいろいろと    章子

なんとなく五感の冴える秋の夜

  

食べたいが木成りの柿に届かない  余白

小春日をAからBまで歩き行く

 

障子貼り終えて一服日のやわし   稱子

皆といてされど一人の愁思かな

  

秋風や湯呑ほどよく渇きゆく    雲水

冬近しスマホ探して日が暮れる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする