一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1836   第250回  6月 岩戸句会

2017年07月05日 | 岩戸句会

父の日や本屋床屋と縄暖簾    豊春 

ビル谷間社を覆う夏木立

 

父の日の話も無くて八十路かな  侠心

ふうわりと鷺高く飛び梅雨真近

 

俎板も食器も白く更衣       洋子

美しき脚の増えゆく梅雨晴間

     

オリーブの花ほろほろと物忘れ  薪

雨降山威儀を正せる植田かな

  

梅雨晴間家中風の駆け抜ける   稱子 

天空の青より青し濃紫陽花

   

二百個のさくらんぼたべ姉逝かん 歩智

雨戸開くちょっと可愛い守宮落つ

    

パレットに額紫陽花を搾り出す  炎火

藪枯し鉄を手にした弥生人

      

サマードレス君の鎖骨に恋をして 海人

青嵐湖面に描く風の道

      

炎昼にうつらうつらと猫になる   清海

アジフライ美味しくなあれ小骨抜く

   

車窓より見える早苗に祖母思う  余白

幼柿保護色となり実り待つ    

 

山に住み都忘れの株増やす     雲水

伽羅蕗の黒きひかりや冷やし酒

シモツケ(下野)の紅白

オオバギボシ(大葉擬宝珠)

 

コメント
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