一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1843   マンションの風鈴ひそと掠れ鳴る   さくら

2017年07月25日 | 

 この句、マンションの独居老人の侘しい生活を詠った句かと思ったが、実際は違っていた。作者の夫は元気だし、実際は・・・・・

 昼間は風鈴を鳴らしておくが、夜ともなればマンションの上下隣近所に気を使って、風鈴の短冊を吊るしている紐にくくりつけるのだそうである。それでも強い風が吹けば、かすれたように弱々しく鳴るというのだ。

 確かに、深夜に風鈴が鳴ったら、睡眠妨害の苦情が来そうだから、そういった気遣いは当然のことかもしれない。一軒家の山住みの私には、想像外の句であった。

キキョウ(桔梗)

コメント
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