一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1925   第259回3月 岩戸句会

2018年04月05日 | 岩戸句会

息続く限り大きくシャボン玉      海人 

葱坊主地球は青く輝きて

 

寄り道は白モクレンの咲く所      洋子 

潮騒のやさしき日なり初音聞く

 

ループ橋聳え立ちおり山笑う      イヨ

山葵田の水音やさし天城山

 

カーブミラーにトントンカラス恋の春  鞠

惜春や衝動買いの孤独かな

 

デスマスク風パックなど花吹雪     沙会

ぽっきりと折れてはいるが芽吹きをり

 

ムスカリの行進瑠璃のヘルメット    薪

花曼荼羅踏んで今生の宴かな

     

水滴も造化の一部チューリップ     炎火

石段を染井吉野の影上る

 

集まりし人を眺める花吹雪       美部

彼岸入りさくら咲くさくら散る

 

目を瞑る耳鳴り奥に春の風       豊春

ものの芽や谷間に溢る息吹かな

 

たんぽぽや路傍の割れ目あら可愛い   清海

がんばれよ声なき応援初音かな

 

美しさの中に死もありサクラ咲く    余白

つくしんぼ破竹の勢い日に一寸         

 

地鳴りのごと太鼓演奏花吹雪      稱子

髪の花びら指で払うてくれる人

 

明治人の校歌高らか卒業す       佳津

みちのくの花麩ほどけて彼岸入

 

野遊びの子は自転車を地に寝かせ    貞次

土の香に草の香も増し蝶生まる

 

渋滞の車内ぽかぽか山笑う       貴美

猫柳毛もふさふさと山笑う

 

神隠しの入れ歯と眼鏡山笑う      雲水

椎茸は木陰に伸びて初音かな

コメント
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