庭に合歓の木を見つけて、ほぼ18年経った。今では、太さは25センチを越え、高さは10メートルはありそうだ。有難くも、適度な木陰を作ってくれている。
見上げれば、葉は、広々と均等に空一杯に広がっている。その隙間から、赤い花がかすかに見える。その花が、先日からの強風に煽られて、次々と地面に落ちている。鮮明な色は変わらず、踏むのをためらわずにはいられない。
ところで、今までに作ったこの合歓の木の句は、意外に少なくて以下のたった3句だった。
今年また咲かざる合歓を脅しけり
合歓の花脅しが効きて咲きにけり
合歓の花私を抱く母若し
合歓の木