一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2158   第289回 岩戸句会 9月

2020年10月04日 | 岩戸句会

肴には古漬胡瓜月の庭       裕

山盛りの胡瓜漬け込む白き腕

 

草紅葉口紅つけぬ半年間      洋 子     

ドーナツの穴から見える彼岸花 

  

うろこ雲ガラスのビルをパッケージ 炎 火  

鶏頭の他にもいろいろ牛舎跡 

 

すれ違うたばこの香り鰯雲     余 白

神の手が水振りまいて秋はじめ

 

ガラス戸の逆さ懸垂いぼむしり   豊 春 

古鞄蟷螂這わす蚤の市

 

今年米片手でたりぬ配り先     歩 智

にぎやかにお墓の話敬老日

 

護摩をたく僧の緋ころも赤トンボ  稱 子

口笛の少年が吹く「里の秋」

 

翅畳み閑かな交尾秋の蝶      薪

谷筋に添う稔り田の黄金かな

 

松虫を夜風が闇に誘い入れ     沙 会

一望を一筆にする雨の秋

 

秋黴雨正体不明のもの怖し     凛

小鳥来る今も絵本の愛読者

 

待つわなど軽く言ひしが秋の雨   さくら

かと言って何事もなし敬老日

 

秋麗にFM熱海我が家から     一 煌 

敬老日孫の手型とひとり酒

 

朝は白徐徐に徐徐にと酔芙蓉    パ ピ

台風の目の中は静かだと言うが

 

菊活けて貴き一会とぞなりぬ    鞠

秋霖のこころ透きたることばかり

 

朝明の窓打つ風は秋の音      イ ヨ

雲の中見上げて寂し後の月

 

長雨が晴れて高まる秋の空     貴 美

秋霖や窓ふきその他あと回し

 

雨の色陽の色加え初紅葉      雲 水

イタリアンシェフ居酒屋で新さんま

ヤモリ(守宮、家守)

コメント
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