一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2234   301回 9月 岩戸句会

2021年10月16日 | 岩戸句会

飲むほどに肴は焼いた唐辛子     沙会

唐辛子舌をちゞめて蕎麦啜る 

 

荒畑にメタリックの艶唐辛子     豊春

秋夕焼おさげ姉妹のランドセル

    

秋風や開いた烏賊の洗い張り     炎火

エンディングはGの音の法師蝉

   

針のせてちょっとマイルス灯親し   鯨児

夢の瀬に小さき物音小鳥くる

 

曼珠沙華一糸一滴輝けり       黄玉

露草と蜜蜂を撮る私がいる

 

暮れのこる南蛮辛子馬籠宿      薪         

鎮魂の海仄白き無月かな   

 

満月に吸い上げられて逝きし人    洋子

味噌汁を深く味わう秋の朝  

 

新涼や朝の広場の太極拳       凛

あのことは無駄じゃなかった唐辛子

 

ピーヒョロロ二羽で呼び交ふ秋の海  パピ

金秋やイルカのようにパラリアン 

      

灯火あり草の中から虫の声      歩智

天国と地獄同時の唐辛子

 

地図にない小径に高き葛の花     さくら

保線区の鉄塔点検秋暑し

 

丁寧な草刈り後や彼岸花       光子

夜なべする昭和の母の背中かな 

 

朝獲りの今宵に刻む唐辛子      イヨ

故郷の段々畑曼殊沙華

 

大島のぼやけて見える敬老日     裕

唐辛子立ち喰蕎麦に山と盛る

 

天高し凱風快晴今日の富士           貴美

逢えなくて月仰ぐ今日は仲秋

 

コロナ中魔除けで飾る唐辛子     鞠

秋海棠銀の露玉ちりばめて

 

天からも地からも降れり虫しぐれ   雲水

焼酎の氷コロンと良夜かな

タムラソウ(田村草) 

 

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