一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1619   立冬や願いを持ちて我老いむ   洋子

2015年11月29日 | 

 これから冬に向かう日に当たって、「我老いむ」とは、さすがである。老いを悲観せず、かと言って攻撃的でもなく、決然として受容している感じがするからだ。作者はきっと、病に対しては「願いを持ちて我病まむ」だろうし、死に対しても「願いを持ちて我死なむ」であろう。

 いづれにしても、私達は「老病死」を避けることはできず、たとえどのような最後であっても、決して悲しまず、決して怒らず、あるがままを受け入れる以外、方法はない。

 但し今の私には、作者の願いがどのような願いなのか、想像もつかない。


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