30年前、秋田へ帰る友人と、年一度地方の産物を送り合う約束をした。伊豆からは蜜柑、秋田からは日本酒が送られて来る。今年の秋田からは「山廃純米 雪の茅舎」と「純米吟醸 雪の茅舎」の2本が入っていた。調べてみると、
蔵元の齋彌酒造(秋田県由利本荘市)は、明治35年に創業。全国新酒鑑評会では、平成に入ってから12回の金賞受賞、秋田県では第1位という素晴らしい成績の蔵元。
杜氏さん蔵人さん達が自ら酒造好適米の「秋田酒こまち」を栽培し、冬に降り積もった雪解け水の恩恵を受けて、大地の一滴であるお酒を生み出しているそうだ。
純米酒以上のお酒には、「櫂入れをしない」「濾過をしない」「割り水をしない」の「三無い造り」を特徴としている。酵母の働きにまかせて、長い時間をかけてじっくり醸し、そのお酒をそのまま加工することなく、加水もせずに出荷するという、お酒本来の味を大切にしているこだわり蔵だそうです。
ちなみに、「茅舎」とは、茅葺の家のことで、俳人「川端茅舎」が有名ですね。
イソギク(磯菊)