一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

128   寒の入り赤い服着たお犬様   パピー

2011年01月17日 | 

 最近のペットブームの特徴の一つに、ブランド犬がある。様々な犬種がありすぎて、私は名前を覚えられない。ちなみに、我が家の犬は、2匹とも雑種で「元野良犬」と「野良犬の子供」である。

 

 さてこの句の、「犬が服を着る」、いや「犬に服を着せる」という行為に違和感を感じる人も多いのではないだろうか。

 

 この句のお手柄は、「お犬様」という言葉を選んだこと。「お犬様」からは、かの有名な「バカ殿」綱吉の「生類憐れみの令」を想像することができる。つまり、行き過ぎたペットブームに対する、かなり皮肉っぽい句と言えなくもない。

 

ところで、犬好きが何十年にも亘り何匹も犬を飼い、究極に辿り着く犬種が、どうやら「ブルドッグ」らしい。

 

ブルドッグは、人間の要望によって品種改良し作られた「究極の犬」なのだ。欠点は暑さに弱く、寒さに弱い。なおかつ短命。したがって、冷暖房が必要だし、服も必要。短命で飼い難いのだが、だからこそ深い愛情がないと生きていけないのだ。

 

「親バカ」という言葉があるが、「犬バカ」にならないとブルドッグは飼えないようだ。

 

遊君は、「犬バカ一家」のお陰で、愛情たっぷりにすくすくと育っているらしい。

 

 


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