一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1819   第248回 4月 岩戸句会

2017年05月07日 | 

硫黄噴く大涌谷の花馬酔木     薪

筍を抱けば赤子の湿りかな

 

竹の秋霧雨烟る無職かな      豊春

喧嘩止むしじまの部屋や百千鳥

 

さくら・やなぎ枝垂競ひて水面まで 侠心

散る花を追いて水鳥北帰行

 

君見えぬ桜ことしも咲きました   美部

くつ眺めオール漕ぐ花筏乱れ

 

大手毬青ざめて咲く今が好き    洋子 

くるくるとコーヒーまぜて花筏

 

春の夢家族揃いて旅に出る     章子

大ぶりに活けるも淋し残る花 

 

葉桜や真白きべべの宮参り     海人

波を読み捩じり鉢巻若布刈人 

 

手も口も休めず老婆蕗を摘む    歩智

櫻散る子供にかえり酒を酌む

 

悦びのひとつ桜の故郷に住む    稱子

里山の著莪の群生風渡る

    

境内の水有る所花筏        炎火

宇宙から花見を兼ねて生命体

  

鳥の恋枝しなわせて追いかけっこ  清海

むせかえり目にも鮮やか菜の花や

 

楽し気にサクラ見下ろす阿波踊り  余白

桜とは咲きて愛でられ散りて好き

 

桜より色濃き自転車漕ぐ少女    雲水

後ろ手に子を見守るや花の下


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