(なつふくの ちちにかけより めざめけり)
ついこの間のことは、すっかり忘れても、子供の頃の楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、怖かったこと・・・など印象の強かったことは、一生忘れない。
この句は、夢であるとは一言も言っていないが、「夏服の父に駆け寄った」のは、間違いなく夢の中のこと。幼少期からせいぜい学生時代までの、楽しい思い出が根底にあるに違いない。お父さんが、作者に優しくたっぷりと愛情を注いだろうことが、想像される。
白の背広とか浴衣とかはっきり言わず、単に夏服とぼかしているほうが、我々にとっては様々に想像できて有難い。
しかし、楽しい夢であればあるほど、目覚めれば切なく哀しく感じるのではないだろうか。
ヒマワリ(向日葵) キク科の一年草
過去の記事を読ませていただいて、山の中にお住まいかしら
と感じましたが、ヒグラシの声が聞こえるのですから、
きっと静かで涼しい山の中なのでしょうね?
我が家の近所では、1週間ほど前からアブラゼミが鳴き始め
暑苦しさを倍増してくれています。
今日の句を読んで
戦争で亡くなった、若い日のお父さんと夢で会ったのかな
という印象を持ちました。
「夏服」のひと言で、人それぞれ、色んな人物像が浮かび上がって来るのでしょうね。興味深いです。
「山の子」ブックマークに入れさせていただきました。
昨日から、我が家の回りでもヒグラシが鳴き始めました。
そうですか。夏服は、海軍などの軍服の可能性もありますね。
いつか、作者に聞いてみます。