(みせじゅうの/ とけいがうごく/ としのいち)
中小の小売店を守るための「大規模小売店舗法」が廃止されて、全国の商店街が疲弊してしまった。郊外に大駐車場を備えた大型店が続出し、日本全国の駅前商店街がさびれてしまったのだ。この法律は、日本を変えてしまった悪法だろう。これも、アメリカの圧力に屈したためだという。
今話題の、TPPにしても日本の将来をどうするのか、という大前提がない。工業は、産業廃棄物を大量生産して、国土を汚染するばかりなのであって、農業こそが、未来の日本を守る一番大事な産業だ、ということを政治家は無視している。
さて、壁にずらりと並んだ掛時計。勿論、ゼンマイ仕掛けの頃の時計のことだ。今では大型店に仕事を奪われ、掛け時計を並べる町の時計店は、たぶん日本から絶滅しただろう。
ウンシュウミカン(温州蜜柑)、早生蜜柑とも
ところが小田原市街の旧商店街などシャッターがしまったままのところがほとんどで、これを初めて見たときは驚きました。
一方の小田郊外の鴨宮の大型ショッピングモール街は大にぎわいです。
私も、東京から湯河原転向なので、不便を感じたことはないのですが、先日来の網代港通いで、ハサミが必要になり、買おうと思っても文房具店すらみつかりませんでした。地元の人に聞いても無いというのです。
船の工作の材料などを買うためには網代から伊東のはるか山の上まで出かけなければなりませんでした。
伊東も大きな街ですが、ホームセンターや大型電気店など、人の住まない山奥に集まっているのですね。初めて知りました。
理念なき社会、グローバリズムというのも一種の力、宗教のようなものかもしれません。大河のような流れにあらがうのは容易なことではなさそうです。
消費者にとっては、大駐車場があったり、一度に何でもそろう方が便利です。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
しっぺ返しを食らうのは、結局我々市民なんですがねえ。