8時起床。10時前に実家を出て、京浜東北線で南浦和まで行き、駅前から浦和競馬場行きのバスに乗る。今日はJRAの場外開催で、私は明日の天皇賞の馬券を購入しに行くのだ。バスの中は、良い感じに場末感のおじさまたちだらけ。この雰囲気が、地方競馬場独特で良い。
バスは5分ほどで浦和競馬場に着く。せっかく来たのにさっさと馬券だけ買って帰るというのも味がないので、まずは場内を散策する。天気は雨がぽつぽつ降っているし、何より場外開催なのにも関わらず、結構な人出がある。良い雰囲気の飲食出店にこれまた良い雰囲気のおじさまたちが陣取り、真剣な表情で競馬新聞とにらめっこをしている。この光景は、どこの競馬場でも変わらない。
せっかくなので、コースにも出てみる。思ったよりも広くて、見晴らしも良い。映像を映すスクリーンがかなり小さいのはご愛嬌だが、全体的にレースも見やすいように思える。次回は是非、開催期間中に来たい。
散策の最後に、明日の天皇賞の馬券を購入。色々と迷って、複雑な馬券を組み合わせようとも考えたのだが、結局は一番シンプルに応援したい馬の単勝を購入した。エイシンヒカリ。人気になるが、おそらく厳しいレースになるだろう。だから、費用対効果は悪く、馬券としてのうまみはあまりない。しかし、多くの人が買うのと同じ理由で、私もこの馬を買う。今年と同じ11月1日開催だった秋の天皇賞で、かつて「沈黙の日曜日」と呼ばれた年がある。あの時、突然絶たれた第3コーナーからの夢の続きを、この馬が見させてくれるのではないか。そんな多くの人の願いを、私もまた抱いているのだ。
南浦和駅へ戻り、浦和駅から宇都宮線に乗り、笠間を目指す。しかし、降りなければいけない小山の駅を完全に寝過ごしてしまい、宇都宮まで行ってしまった。小山からの水戸線は1時間に1本しかないので、このロスは大きい。しかし、おかげで珍しい列車に遭遇したり、栃木名物のレモン牛乳を飲むことが出来た。妻にはあまり大きな声で言えないが、なかなか有意義な寄り道となった。
珍しい塗装の205系。宇都宮と黒磯の間で走っている。
烏山線に運用されているキハ40系。これには大興奮。日常的にこの電車に乗れる人たちが羨ましい。
栃木名物・レモン牛乳。この甘酸っぱい味は癖になる。前にも言った気がするが、全国販売して欲しい。
小山まで戻り、予定より1時間遅い水戸線に乗る。これでそのまま笠間まで行けば良かったのだが、妻との連絡のすれ違いがあり、間違えて3駅手前の羽黒駅で降りてしまった。電車で笠間まで行くには、更に1時間待たなければならない。一方、地図で検索すると、徒歩だと10キロ強の距離だということが判明。せっかくなので、歩いてみることにする。
当然、羽黒駅で降りるのは初めてだ。
乗ってきた電車を見送る。
シンプルだが、全体的に綺麗な駅だ。
駅前の看板。
地図の案内に従い、笠間方面へ。良い意味で田舎っぽい景色が広がっているので、お散歩気分で順調に歩く。空気も澄んでいて気持ちが良いし、自然と無心になることが出来る。結局、国道に合流したところで妻の車に見つかるまで、3キロくらいを歩いた。
駅前の食堂。
駅近くの酒屋さん。
以前はどんなお店が入っていたのだろうか。
羽黒小学校。さすが、校庭が広い。
かなり変な形に剪定されている。
石の加工場。この地域は石の産地なのだ。
国道に合流すると同時に、車で来た妻に発見・救出された。
電車を1本(1時間)乗り過ごした上に間違った駅で降り、更に勝手に散策をしたことで、妻に怒られる。別に時間の約束をしたわけでもないし、たまにはノープランで好き勝手に行動したい日もあるんだよなーと思いながらも、確かに迷惑を掛けてしまったので、反省。今後は、妻に迷惑を掛けないよう、1人ノープランで行動する日を設けようか。でも、そういう日を設けるということ自体、それはすでにノープランではないんだよな。
夕食は、和食料理屋「すぎのや」(笠間店)へ。妻が学生時代にアルバイトをしていたこともあるチェーン店で、私は名物だという「みそ煮込みうどん」と「野菜の天婦羅」を注文。みそ煮込みうどんは、決してまずくはないのだが、私の想像していたものとは違う味だった。味噌汁の中にうどんが入っている感じの味なのだ。私の想像では、それよりもっとパンチのある甘辛い味噌が使われているイメージだった。うーん、難しい。