”やっぱり私、疲れてたんだろうね。” と
上唇にできた口唇ヘルペスを指してバッキーに言うと
”子守で疲れたって言ってるんか?
大したことはしてないだろうに、、。” と
バッキーが呆れたように言う。
確かに幼児の子守とは違って、
中学生になった二人の世話は大したことではない。
ただ 小、中、高と別の場所で
毎夕、スポーツの練習が入っているけいちゃんの送り迎えには
神経を使った。
彼らが住んでいるアイオワ州の街の人口は
私達夫婦が住むイリノイ州の街の20倍はあり、当然車の台数も多い。
その上、5つ以上の道路が集まる交差点があったり、
100キロ以上で走るハイウェイもいくつか通っていて
そういう道路を走ることに慣れていない私は
頭を悩ます事も多い。 笑
その上私は、ひどい方向音痴と来ている。
でも ジタバタした自分の姿を
中学生のけいちゃんに見せたくはない。 笑
ジタバタを隠し、
神経集中して運転していく中、方向音痴の私の頭の中にも
この街の地図が広がるほどになり
時間通りそれぞれの地点に行くことも出来た。
やれば 出来るじゃん
と 自分を褒めはしたけど
そんな日々にストレスを感じた身体は正直である。
疲れが溜まっていたり、
冷たい空気に唇がさらされていたりすると
上唇に口唇ヘルペスが出来る事があるんだけど
今回もイリノイの家に帰ってくるや
上唇の一部に小さなシコリのようなものを感じ始めた。
あ~~又出来てしまったぁ
口唇ヘルペスに効く薬 Abrevaを
出来始めた時に塗ると悪化せずに済む。
この塗り薬は
私の小指サイズと小さい癖に一丁前の値段がする.
ただ、一日5−6回塗っても使う量は少なく
効果が早く出る事もあって、塗っても数日間。
1本を使い切ることはない。
以前買った物が何処かにある筈だ。と
家の中を探し回ったけど、どこにも見当たらない。
2日間そうやってモタモタしていると、
口唇ヘルペスは醜い姿に化してしまった。
大急ぎで車を薬局に走らせた。
”あー 神様、どうかヘルペスをお静め下さい。
私は貴方様に協力し 十分な睡眠と栄養をとり
心が静かに踊るような日を過ごしますから。 アーメン”
ぽちっとね