恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

房総地下鉄新宿線

2005年04月14日 | 日記とか
バイトが終わって午後11時過ぎに都営新宿線に乗り込んで帰宅の途へ。
新宿線はJRの混雑に比べればたいしたことはないのですが、
それでも座って楽々というわけにはいかない微妙な混雑具合。
如何せん電車の本数が新宿の割に少ないというのが一つの原因でしょうか。
そして地下鉄ということもあってか車内がやたら蒸し暑いのも特徴。
そんな不快指数上がりっぱなしの電車でちょっとおかしなことが。

私はいつも先頭車両に乗り込むので、新宿駅での乗務員交代を見ることが多いのですが、
この日の運転士はものすごく鉄分たっぷりそうなお方でした。
とりあえず鞄についてるものは「多摩動物公園」のロゴつきキーホルダー。
運転の際に使用する座布団は鉄道グッズでも筋金入りのこんな代物
電車が進入してくる際も身振り手振り動作を大にして指差し確認。
鉄道ファンたる私も彼はなかなかの逸材であろうと判断しました。
そもそも規則のゆるそうな新宿線乗務員の中において、
これだけキチッとしたことをするのはよっぽどの鉄道好きか新人さんぐらい。
電車に乗り込んだあとも運転席からは「出っ発~進行ぉ~」という声。
やはりなかなかの逸材だなこの運転士は、と一人ほくそ笑む私。

電車が新宿を出て10分ぐらいして九段下駅に到着するときのことですが、
とにかくやたら速いスピードで駅に進入していきます。
急行電車が駅を通過するかのようなスピードで一抹の不安を覚えたのですが、
その悪い予感が的中し、電車は見事10m近くオーバーラン。
そんな状況なので電車は停車してもドアが開きません。
これに気付かず、降りようとしてドアの前に集中していた客は一様にポカーン。
一呼吸おいて停止位置を戻すため、電車は進行方向と逆に動き出すので、
「おわっ」とふらついてしまう人が続出。
ここまで真面目に乗務についてきた運転士もここでちょっと凡ミスですか。
まぁオーバーランして停止位置を戻すなんてことは珍しいことでもないので、
私としてはそこまで気にかけることもなかったのですが、
このミスに心を乱されたのか運転士がここから豹変してしまいました。

何がおかしくなったって、とにかくやたら警笛鳴らしまくりなんです。
駅を発車するときと、駅に進入する際にありえないぐらいの大音量で、
とにかくわき目も振らずにガンガン鳴らしまくるんですよ、これが。
白線の外側に人がいるとかいないとかそんなの全くお構いなしでとにかく鳴らす。
その上、オーバーラン以前まではスムーズな加減速であったにもかかわらず、
急加速急減速のとにかく荒い運転に打って変わったしまったのです。
警笛鳴らしまくるわ急ブレーキかけるわの運転連続で私は一人でヒヤヒヤ。
そんなに停止位置ぴったりに停められなかったのが悔しかったのかこの運転士は。
電車でGO!の世界ならまだしもさすがにリアルでこれだと戦々恐々です。

都営新宿線は都営であるにもかかわらず、終点は千葉県である本八幡。
千葉といっても本八幡ではさすがに房総と呼ぶことは難しいですが、
とにかくこの日の新宿線は「房総電車」と呼ぶに相応しい走りでした。
走り屋は大いに結構ですが、ぜひともTPOを弁えていただきたいものです。

恐懼謹言。
コメント
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