恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

ないものねだり

2005年10月14日 | 所感とか
昨日横浜に行った時のこと。
訪れた洋館の周りや港の見える丘公園の周りには熟年の方々が多くおり、
その方々はおそらく何かしらのサークルにでも所属しているのでしょうか、
一様に画材道具を広げてキャンパスに風景画をスケッチしてるんです。
本当にそこら中にそんな人が多くおりまして、周りをウロウロするにも、
そうした人たちの邪魔にならないように気を使いながら移動しておりました。
どうせ道楽で絵でも書いてるんだろうと思ってちらっとキャンパスを覗き込むと、
意外なことに(?)どの方もかなりの腕前でありました。
いやはや、なんとも素晴らしい趣味をお持ちで。

ここで思うことは何にしても一芸に秀でた人は羨ましいなってことです。
今回の場合は絵がうまいということでそんなことを思ったわけですが、
私は自慢じゃありませんが絵を書くということは昔から人一倍苦手なんですよ。
人物画やら風景画といった問題でなく、絵を各という行為自体が苦手。
思えば中学校の時に修学旅行で訪れた場所を絵に描く、という美術の課題がありまして、
周りの生徒は金閣寺やら清水寺などを書いているというのに、
私の場合はどうにもこうにもいいように描くことが出来ず、
最終的に一番簡単そうな京都タワー(実際のぼってない)の絵を書いたりしてました。
全生徒の中で寺院仏閣や仏像以外の絵を描いたのは私だけです。
いや、それはそれである意味奇を衒っていたといえばそれまでなんですが、
そこまで立派なもんでもなく、絵がヘタクソだからっていう単純な理由から。

自分にないものが羨ましく思える「ない物ねだり」っていう面があるのかもしれませんが、
それにしても絵がうまい人に代表される一芸に秀でた人っていいなぁと思います。
もっともオリンピック選手やら野球選手なんかもその分野では一芸に秀でた人であり、
その最たる存在であるのでしょうが、まぁそこまで高いものは求めません。
「これだけは人には負けない」っていうものが何か一つほしいんですね。
いや、それでも高望みし過ぎだっていうなら「これが出来たらちょっと自慢できる」
程度のものでもいいわけですよ。
つまり、そこまで絵がうまいってわけじゃなくても、
簡単な絵ならサラサラっと描けるぐらいの才能ですね。

絵画が趣味っていうのはいいですよね。
定年退職後も簡単な画材をもってちょこっと近場にでも出かければ、
簡単に趣味を謳歌することが出来るわけですからね。
今のうちから考えることではないのかも知れませんが、
自分がこのまま年を取った時に何か手軽に出来る趣味ってなんだろう、
とか考えるとまったくもって思い浮かばないんですよね。
確かに軽い水泳ぐらいなら出来るかもしれませんが、
もう少し「文化的な」趣味を今のうちから探しておいたほうがいいのかも知れませんな。
絵画は今更っていう感じもあるので、さしあたり俳句でも始めてみようかな、
などと考えてしまいました。結構マジで。

恐懼謹言。
コメント (2)
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