恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

珈琲デリバリーライダー

2005年10月23日 | 二輪/四輪車とか
先日あんなこと書きましたが、またしてもバイトの話です。

バイト先では近隣の会社などから大口で注文が入ることがしばしばあります。
コーヒー50個持ち帰り、みたいな感じで。
そういう場合は取りにきてもらうということもあるのですが、
こちらから出向いて商品を届に行ったりもします。いわゆる出前ですな。
今までも何度かこういう現場に立ち会ったことがあり、
コーヒーを何杯分ポットに詰めて隣のビルまでお届けしたりしたのですが、
今日の配達先というのが今までの近隣のオフィスとかいうわけではなくて、
初台にある貸しスタジオ的なところからの依頼だったんです。
新宿と初台は駅でいえば僅かに1駅でありますが、
ちょうどその届け先の場所が中間地点にあったりするもので、
どうしても自転車で届けに行かなきゃならんわけです。
初台にも同業者が二件も店を構えているのになんでそっちに依頼しないんだろう、
と思いつつも店の売上のことを考えたら断る理由はありません。

ちょうどその注文が入ったのが昨日だったのですが、
店の業務用で使用している自転車がパンクしているということもあったので、
私が冗談半分にバイクで届に行きましょうか?などといってしまったものだから、
「え?本当?じゃあお願いしちゃおうかなぁ」的なことになってしまい、
私は本日バイクでバイト先にまで出勤することに。
まぁ別に私も冗談で言ったとはいえ、嫌でもなかったのでいいんですがね。
ただ問題なのが私の乗るバイクにお届けするポットを積載できるかってこと。
まずはコーヒー約70杯分抽出してポット3本に分け、
何とかしてそれらを狭い荷台に括り付けねばならないのですが、
これがなかなか一苦労。積載のいいビッグスクーターなら楽勝なんでしょうがね。
ポット3本を荷台に括り付けて走るというのは考えただけでも不安定で恐ろしいので、
店にある備品のダンボール的な箱の中にポット3本をうまく収納することで解決。
確かにバイク便の人を見ても箱のほうが安定するみたいですし。

コーヒーを満載した私のバイクは不安定な挙動ながらも甲州街道を初台方面へ。
普通に行けば5,6分で到着するのですが、今までにないほど大きな荷物があるので、
スピード控えめの安全運転でゆっくりと進行。
荷台の箱も安定しているし時間も余裕だし何とかなるだろうと思い、目的地周辺へ。
しかしその配達先の付近というのはちょうど住宅街の真ん中のような場所で、
近くの住居表示を対照しながらグルグルといったり来たりで思わぬタイムロス。
配達時間に遅れたらマズイなぁと思いつつさらにウロウロしていると、
私の尻の部分に生暖かいモノを感じるとともに、鼻からは香ばしい香りが。
すぐに後ろを振り返ると私の尻付近から路上にかけてボタボタと雫が垂れておりました。
そうです。それは紛れもなく先ほどポットに詰めたコーヒーが漏れ出したものでした。
焦ってバイクを停めて、荷台にくくりつけた箱の中からポットを取り出すと、
そのうちのオンボロのポットから箱の中へコーヒーが少量漏れ出ていました。
そしてそのコーヒーはさらに箱の中から外へ漏れ出し、
バイクを伝って道路まで落ちてしまっていたわけですよ。

これじゃまずいかなぁとは思っていたのですが、
最初からコーヒーを規定量よりも少々大目に入れていたために、
中身を確認してももう一度取りに帰るほど減ってはいなかったので、事なきを得ました。
ちょうどそのバイクを停めてすぐの所に配達先のところがあったので、
すぐさま商品をお届けして無事に任務終了。
帰り道は今きた道をそのまま帰っていくのですが、
所々に自分が付けていったであろうコーヒーの雫の跡があり、
このコーヒーの雫を辿っていけばバイト先まで帰れるという、
ヘンデルとグレーテル的なことになってしまいましたがね。
路上にコーヒーのアロマを撒き散らしたというのは公害ではないでしょう。

しかしまぁおかげさまで私の服の一部とバイクがコーヒーまみれになってしまいました。
せっかくここまでして配達に行ったのだから、
ガソリン代ぐらいは支給していただきたいものですな。

恐懼謹言。
コメント
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