恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

さらば勢得、また会う日まで

2005年10月26日 | 日記とか
昼、久々に勢得でつけ麺をいただこうと、片道30分かけて荒川区町屋へ。
これまでいろいろな店でつけ麺をいただいてまいりましたが、
味に関してこの勢得は私の中ではナンバー1の店でありまして、
かの有名な大勝軒系統のつけ麺などと比較するとその味の差は歴然。
知名度はそれほどではありませんが、今までの訪問時には必ず行列が出来ており、
それこそがこの店の人気振りを象徴するものでもありました。
色々なつけ麺を食べて美味しいなぁと思っても、ついこの勢得と比べてしまうんです。
それほどまでに私にインパクトを与えた勢得のつけ麺。
これを食べるためなら片道30分かける価値も充分にあると思っていました。

町屋に到着し、勢得へ向けて歩いていくとそこにはいつもとはちがう光景が。
いつもなら遠目からでも入店を待つ行列がそこにはあるのですが、
この日はなぜか遠目からではその行列は目視できませんでした。
時間にして午後12時30分。まさにランチタイム真っ盛りです。
この時間に行列が出来ていないとすると、果たして定休日だったのか?
と思って恐る恐る店の前まで行くと、案の定シャッターが閉まっていました。
あれれ、休業日は別の日だった気がするのにおかしいなぁ、
と思っていると、閉まったシャッターには一枚の張り紙がありました。

閉店のお知らせ
10月21日をもちまして移転のため閉店いたしました。
長年のご愛好に心から感謝いたします。
移転先については現在検討中です。
勢得


茫然としてしまいました。あれほどの人気店がなぜ…。
10月21日ってことはつい5日前の話ですよ。
しかもなんだ、移転先は検討中って。普通移転先決めてから移動するもんじゃないか?
そんな疑問が沸々と湧きあがってくるのですが、
もはや閉店してしまったものは仕方がありません。
しばし店の前で張り紙を見つめながら立ち尽くす私に通りがけのオッサンが、
「そこんとこ、急に店閉めちゃったんだよ。まったく予告もなにもなく。」
「困ったもんだよねぇ。どうなってんだか」と。
なるほど。久々にきた私だけじゃなく、地元の方々も不審に思っていたようです。
繁盛しない閑散としたラーメン屋がある日、急に営業を止めてしまった、
ということであれば何の不思議もないし、納得のいく話でしょうが、
先にも述べたように、勢得はどの時間に行っても行列の出来る店で、
麺とスープが売り切れて早々に店仕舞いすることも珍しくない店です。
そんなに儲かっている店が夜逃げ同前に閉店するなんておかしな話ですよ。

ひょっとしてよく言う「利益を度外視してやってます」とか言う類で、
本当に赤字が悲惨の状況になって閉店に追い込まれたのかなぁ、とか、
土地の権利を巡ってその筋の方々ともめてしまったのかなぁ、
などと邪推をせざるを得ませんが、HPなどの広報機関を持たない勢得の、
唯一の公式情報を伝える張り紙によれば「移転先を検討」しているということなので、
いずれは場所を新たにして営業を再開してくれることでしょう。
いや、そうあって欲しいものです。
あの味がもう食べられなくなってしまうということは考えたくありません。
その移転先が例え銀座であろうと六本木であろうと、私は行きますよ。
もう完全に勢得信者です。願・早期営業再開。

恐懼謹言。
コメント (4)
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