恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

差額520円の味わい

2005年10月28日 | 日記とか
バイト前に昼食のため、先輩と池袋の麺屋ごとうを訪問。
麺屋ごとうは東池袋大勝軒の流れをくむ有名店であることに加え、
訪問したのがランチタイムであったために学生をはじめ多くの人で賑わっており、
行列の最後尾に付き、十数分待ってようやっと着席できました。
まぁ有名店なのでこの程度の待ち時間ならどうってことないんですがね。
味のほうは本家の大勝軒よりも美味しく感じられました。
それにもりそばが中盛にしても600円というコストパフォーマンスの良さもいいです。
しかしまぁどうしても勢得に比べると・・・と思ってしまうのはいけませんな。

店を出て、バイトまでの時間もまだまだあるので場所を移して一休みすることに。
ラーメン屋なんかでは、食べたらすぐに出て行くというのが基本スタイルなので、
食後に一休みするために喫茶店を利用することが多いのですが、
この日もその例に倣って先輩が希望する喫茶店へ参ります。
私の場合、喫茶店とはいえ利用するのはチェーン系のコーヒーショップが多く、
その際に支払うのも200円程度なわけなのですが、
昔ながらの喫茶店でコーヒーをいただけば、だいたい一杯500円はするものです。
学生の身分であるので、チェーン店のコーヒーで充分だと思っていたのですが、
生意気に最近の私はそれよりもう一歩上の質を求めるようになってしまいました。
神保町にあるさぼうるなんかに通ってしまうのも、そんな流れから。
やっぱり昔ながらの喫茶店にはチェーン店では味わえないゆとりがあったりするので、
財布に余裕があるときにはどうしても行きたくなってしまうんです。
コーヒーだけに500円出すのはなかなか経済的に厳しいですけどね。
お金で時間とゆとりある空間を買うってことなんでしょうかね。

で、本日訪れた池袋の喫茶店というのが皇琲亭 (こーひーてい) というお店。
池袋東口にある三越裏の通りにこの店はあるのですが、
店の外観からして重厚な造りになっており、高貴な雰囲気を放っております。
私のような若造が入るにはまだ30年早いんじゃないかと思うぐらい。
とりあえず入店する前からかなり尻込みしてしまいましたが、
先輩の「ぜひとも」という要望もあって、後ろから追随するように入店。
店内は照明も控えめで、客席も広々としており落ち着いた雰囲気。
周りにチラホラといる先客の年齢も50代前後となかなかに高め。
私のような若者がジーンズ姿で入店していくのはいささか恐懼に堪えませんでした。
とりあえず奥の席に通されメニューに目を通すと、やはり想像通りのお値段。
喫茶店の基本メニューであるブレンドコーヒーが700円でした。はい。
さっき食べたもりそばよりも高いじゃねぇか、とか思ってしまうのもダメですな。
700円あったら首都高乗れちゃうな~、とか思うのはもっとダメダメです。

とはいえ今日は先輩のおごりでコーヒーをいただくので、
そこまで自分の財布を気にする必要はないわけなのですが、
やはりそれでも気を使ってしまいます。「何でも頼んでいいよ」と言われたったねぇ。
まぁここは無難にこのブレンドコーヒーを注文いたします。
で、待つこと10分弱でこれまた高級そうなカップに注がれたブレンドとご対面。
まず舌で味わう前に嗅覚で味わうことになりますが、もうこの時点でヤバイ。
私も同業者の端くれでありますが、今まで自分が飲んでたコーヒーは何?
ってぐらいに出てきたコーヒーに驚きを覚えます。
もちろん飲んだら飲んだで香り以上に口の中に広がる芳醇な味わい。
これが180円と700円の違いか…と脱帽する思いでありました。
いやー、なんでも良いものを求めれば限りないんでしょうが、
たまにはこうした上質なものを味わってみるというものいいモノですね。
自分まで高貴な気分にひたることが出来ましたよ。実際の自分はおいといて。

これを機に本格的なコーヒーにはまってしまったら絶対に破綻してしまうので、
こういうものを味わうのはやっぱり特別な時だけにしておこうと思いましたね。
給料日とかなんかの記念日とかそういう時に。
別に私は一度良い物を味わったらそれ以下のものでは満足できない、
というような人間ではないので平気ではあるのですが、
これまた勢得のつけ麺のように別の場所でコーヒーを飲んだ時に、
この店のものと比べてしまったりしないかなぁなどと気が気ではありません。

恐懼謹言。
コメント
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