恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

4年間を象徴する一日

2006年03月26日 | 日記とか
朝、目が覚めて時計を見ると9時半をさしておりました。
目覚し時計のアラームは無意識のうちに切っていたようで、
しっかりとスイッチはオフになっておりました。
あー、またやっちまったなぁ、と思いながら起き出したその時、
何か大事なことを思い出したのです。
はい、今日は大学の卒業式でありました。
寝ぼけた頭で記憶を辿ると、卒業式会場の入場は9時半まで。
やべっ、とまたしても声を出して急いで支度をして一路会場の武道館へ。
式典自体は10時からなので何とか間に合うかなぁと一縷の望みを託してダッシュ。
まぁそこはみんな怠惰な大学生。九段下駅には大勢の遅刻者がおりました。
まさに大学4年間の怠惰な生活をこの一日がよく表わしておりますな。
嗚呼、全く情けない。

ちょうど式典が始まったばかりの会場に滑り込み、一通り儀式を聞き終え、
その後は学位授与式のため大学へ赴き、無事に教員免状も交付されました。
教員免状が何のありがたみも感じられない、
薄っぺらい紙1枚だったのはかなり拍子抜けですが、
これがなければ教員やっていけませんので、無くさないよう丁重にカバンへ。
引き続き、卒論のゼミでお世話になった教授の研究室へ。
この日のために全国から取り寄せた良質な日本酒を多数そろえ、
まるで利き酒会場のような様相を呈しておりました。
普段は真面目一辺倒な教授とその研究室もこの日ばかりはアルコール臭が充満。
おそらく最後になるであろう「日本酒概説」を堪能致しました。
この席は途中で退席し、もう一方の教職のゼミの方へも参ります。
去年のゼミながらメンバーとは未だに交流が続いており、
ある意味でもう一つのゼミといった感じなのですが、
こちらでは最後の記念にとばかりに写真を撮りまくり、思い出作り。
いやはや、どっちのゼミにしても本当にいい人に恵まれましたわ。感謝感謝。

その後に、私はこの後の謝恩会の幹事をやっているので、会場の市ヶ谷へ移動。
この日になるまで教授陣に招待状を出していなかったという不手際をおかし、
なんとも恐懼に堪えないものとなりましたが、
全体では60人近くが謝恩会に参加し、この4年間の思い出をはじめ、
今後の進路に関する話などなど、色々と話に花が咲きました。
今さらながらに、あんまり大学を卒業するんだって実感ははないのですが、
おそらくこの中の多くとはもう会うこともないのかなぁと思うと、
いささか悲しい気はするんですよね。
そんな感傷にひたるのもそこそこに、司会業に忙殺された私は、
思ったように盛り上げることが出来なくて少々心残りでしたが、
まぁそれでも大方は成功のうちに謝恩会は幕を閉じたのでありました。

謝恩会の後、私を始めとした10数人は2次会と称して居酒屋へ。
明日も出勤せねばならず、あまり遅くまで飲むわけにはいかないのですが、
そこは卒業式の日でありますので、ガンガン飲ませていただきました。
なんせこの二次会にも教授からの援助が出ることになりまして、
金を気にせずにみんな思い思いに飲み食いしておりました。
帰り道はゴージャスにタクシーで帰宅させていただきました。
大学生活とはおおよそ結びつかないような官庁の役人のような帰宅方法ですが、
これはこれで楽チンでございますな。
さすがに今日ぐらいしかタクシーなんてもんは使いませんがね。
特別な日はこれぐらいしても罰はあたらんでしょう。
さ、そんなわけで長かったような短かったような学生生活も終了。
4月からは休みなく働く毎日が待っております。
さらば、大学生活。さらば、怠惰な生活。

恐懼再拝。
コメント (1)
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