旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

伯母さんの庭

2009年08月17日 10時19分56秒 | 帰省~オロロンガーデン

今朝は、この時期の関東地方には珍しく、スッキリとして爽やかな朝になりました。9月のようなお天気です。

昨日まで北海道のガイドブックに載るようなお庭を紹介してきましたが、北海道ガーデニングの歴史は長く、裾野が広いのだ~ という例として、今日は、実家の近所の花作り名人、81歳になる伯母の庭をご紹介します。
田舎で伯父とともに畑と花を作っていましたが、年をとって子どもと同居する事になり、庭を作り始めました。

以前は種から育てていましたが、今はハウスを作る場所もないので、知り合いの農家から買った苗で、前庭を作っています。
ピンクのインパチェンスのはずが、咲いたら真っ赤で、これは伯母も残念がっていました。サルビア、マリーゴールド、べコニア等、どれも大株に育って、田舎の前庭の風景そのままです。

メインの庭は伯父が山や川から拾ってきた石で作ったレイズベッドになっていて、好きな花木を植えています。石のなかには木石も。

盆花(クロックス・パニキュラータ)、北海道では夏の花の紫陽花、小花のスターチス、ピンクのアリストロメリア、キンセンカ等、カラフルです。

中ほどに作った石板の小道の両脇は黄色の宿根マリーゴールド。新しい花の名前は忘れてしまうらしく、「ハーブの仲間」だと認識していました。
歩くと足元に触れて香りがたちます。素敵なアイディアを、何気なく作ってしまうあたり、面白い伯母です。
奥の赤花はダリア。古くからある高性のタイプで、懐かしかったです。

所々ホームセンターで買ったという花が入っていました。珍しい花も植えてみたいようです。ブルーのニゲラ

元気に育っているブルーのゲラニウム。「よく増えるんだわ~」とのこと。

レイズベッドの石を生かして、しだれる花も咲かせています。近年北海道の庭でよく見るラミウムや芝桜に混じって、ナスタチウムやタイムも。

初めて見たオレンジ色のラズベリー。株が大型で、実も親指大ぐらいの大きさに育っていました。家族は食べなくなってしまったそうです。もったいない

畑が恋しくなり、花を引き抜いて、野菜を植えたそうです。茄子やトマトは、さすが農家の出だけあって、見事な木になっていました。

夜早く寝て、朝は4時ごろから起きて畑や庭をいじっている伯母。庭に堆肥をド~ンと入れたらしく、どの花もとにかく大きく育っていて、爽快です。

「玄関前は、いつもこんな感じになるんだわ~」と、言うので、
「来年は違うバージョンが見たいな~」と、答えると、
「考えとくわ~」とのこと。来夏も楽しみに訪れたいと思います。

花作りを、心底楽しんでいる伯母。年をとっても好奇心を持ち、工夫していて感心します。
私など、逆に雑誌やインターネットなどで、頭でっかちになってはいないか、と反省させられます。

それにしても、「(体で)悪い所は何処もないのさ~」というのは、ガーデニングの効果でしょうか
いつまでも元気で庭作りしてくださいね。

 

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