旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

母の日の一泊旅行 ~ 二日目

2010年05月13日 21時19分36秒 | 北海道ガーデン巡り
5月9日(日) 当日は「母の日」です。山の上はガスがかかっていましたが、里に下りるとすっきり晴れました
ガーデン巡りをこの日にして良かった

旭岳温泉から一時間強ドライブすると上野ファームに到着です。一年ぶり。
丘のエゾエンゴサクもカタクリも昨年より増えたようですし、クリスマスローズの株も大きくなっているような気がします



昨年あまり見かけなかったバイモがあちこちに咲いていました。


白樺水仙は、私の勝手な上野ファームのイメージ。大好きな風景です


花が少ない中プルモナリアの青がいっそう鮮やかに見えました。


そこを散歩する鶏。上野ファームらしい光景ですね。ウサギもガッコたちも元気に庭をお散歩していましたよ。


ちょうど上野さんのお母様が庭仕事していらしたので、
「3月に神奈川の平塚でお嬢さんにお目にかかりました。」を声をかけると、
今は「国際バラとガーデニングショー」の準備で東京へ行っているのだと教えてくださり、
母娘で旅行するなんて良いですね~。思い出づくりですね。」とおっしゃって下さいました。

その後「なやカフェ」でランチして、ガーデンショップで母が帽子とエプロンを買い、次なる目的地「北邦野草園」へ。

初めて訪れた「北邦野草園」の広さは、想像を遥かに超し、山一つ分ありました。
ここでもエゾエンゴサクカタクリが満開。この群生の中にキバナノアマなども生えていて、こういう状態を「スプリング・エフェメラル」というのだと実感。


福寿草も満開でした。


オオバナノエイレンソウはまだ蕾でしたが、エイレンソウが咲いていました。


初めて見るエゾノイワハタザオは名前よりうんと可愛い白花です


ショウジョウバカマも初めて実物を見ました。母が「変わった花があるよぉ」と発見。


更にコゴミやゼンマイを発見し「ここで採ったら駄目なんだもねぇ」と母。山菜狩人魂がチラッと垣間見えました。


シラネアオイの蕾が色付き今にも咲きそうで・・・う~ん、季節の遅れが恨めしい



嵐山陶芸の里」でお茶でもしたいとぐるりと巡りましたが、休業中のお店が多いみたいで、諦めて直帰しました。

本当は展望台まで上りたかったのですが、母にしてみれば子供のころから見慣れすぎた光景で面白い場所ではなく
「こんな、その辺にもある景色見て面白いのかい」と、つまらなそうで疲れた様子だったので、断念しました。

実はその辺になんか無いんだよ、お母さん。そんな時代じゃないんだよ、今は。

上野ファームでエゾエンゴサクとカタクリを「此花はなんですか?」と聞いた方は地元旭川の年配の方。
「クリスマスローズは知っているのですが」とおっしゃっていましたが。

いつか母や私の見慣れた光景が、北海道から無くなってしまう日が来るのでしょうか。
あってはならない未来です




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母の日の一泊旅行~一日目

2010年05月13日 09時42分56秒 | 北海道ガーデン巡り
今回の帰省はちょうど「母の日」が含まれていたので、身内にカンパを募り、母を連れて一泊旅行に出かけました。
晩秋~冬~早春の半年間どこへも出かけなかった母も楽しみにしてくれていたようです。

5月8日(土) この日は雨だったので、濡れずにすむ場所を選んで旅程を組みました。
まず一時間ほどドライブして道の駅「ライスランドふかがわ」へ。
母が行きたがっていた地元で評判の釜飯屋さんでランチ。
写真は私の頼んだホッキ釜飯ですが、母の頼んだ鳥釜飯のほうがより美味しかったかも



お腹を満たした後、3、40分ドライブして友人のスウィーツ・カフェ「美瑛の森のメルル」へ。
一年ぶりの庭はさらに綺麗に整備されていましたが、如何せんこの寒さでまだ水仙が咲き始めたばかり。
でもお菓子とお茶は変わらず美味しくいただきました ガラスのピッチャーは特製品とか。良い形です。



ここからまたしばらくドライブして今回の旅の目的のひとつ倉本聰原作のドラマ『優しい時間』の舞台にもなった「皆空窯」へ行きました。
私はドラマのフアンですし、母の趣味が陶芸なので、何かこれからの作品のヒントになれば良いかな~、と思って。
中は撮影禁止なので戸外の様子。アートな陶芸作品が設えてあります。



この近くに温泉があるのですが気に入った宿がなく、少し離れていますが旭岳温泉まで車を走らせました。
この時期旭岳温泉まで上るのは路面の状態の心配もあり少し躊躇われたのですが、翌日の旅程も考えて、また一時間ほどドライブしました。
途中上るにしたがって道路脇の雪渓がうず高くなっていき、ガスも掛かって見通しが悪く、若干ヒヤヒヤしながらソロソロと運転
すると霧の中に素敵なホテルが現れましたラビスタ大雪山」。


ホテル前の雪渓は3メートルはあるかしら。さすが北海道の屋根、大雪山です。
ロービー内の暖炉や山小屋風の雰囲気に、若い頃一度だけ泊まった「上高地帝国ホテル」を思い出しました。


とても高級そうなホテルですがこの度はオフシーズン(山開き前)な上、当日会員になって割引があったのでお得に泊まる事ができました
室内は山の別荘風。なんちゃって暖炉の上にコーヒー豆とミルが置いてあります。自分で挽いて入れるのです。
なんて『優しい時間』チック ここにして良かった


備品もおしゃれ。ここでも鉄瓶の急須がありました。


温泉は露天風呂もある源泉かけ流し。体が心から温まります。冷え性の母娘にはピッタリ
ホテル専用の室内着でリラックス。母に生まれて初めてのエステもプレゼント。

お食事は和食レストランで「狩人焼きコース」を。
前菜にはウド、コゴミ、たらの芽などの山菜とニシンの甘露煮。桜餅風の椀物もピンク、緑、黄色と色鮮やかで味も良く、
メインの牛カルビ、生ラム、鴨、伊達鳥の焼き肉には、北海道ならではの山菜行者にんにく笹の子アスパラなどが添えられていました


朝食はバイキングですが、和洋どちらかのオードブルプレートが用意されます。こちらも随所に北海道らしさが


お部屋にお土産も用意されていました。地元東川町特産のお米の缶詰と天然水。こういった地域色は嬉しいですね


ロビーにはドラマで主人公が作ったマグカップが飾られていました
そういえば、ワインリストの一列目に「ふらのワイン」が並んでいましたよ。


ホテルのスタッフはどの方も親切で、母が「働く人みんな優しくて、こんなとこ初めてだわぁ」といたく感激していました。
随所に北海道らしさが織り込まれていて、道内道外を問わず旅人であれば感動&満足間違いなしです。

今朝も母から電話が来て思い出話。その一番はこのホテルでした。「また行きたいわぁ」とのこと。
身内には「オマエが一番楽しんでいるんだろう」と、若干白い目で見られているようですが、
母を味方につけて、また行っちゃおう 次回は旭岳ロープーウェイが動いている時にね

二日目は目的の第一のガーデンめぐりをご紹介。




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