旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

花菜ガーデンのバラたち

2010年05月24日 09時30分16秒 | ガーデンの旅~国内編

今も雨が降っていますが、これから大雨になりそうで雨音も激しくなりました。気温も低くなり、暖房を入れました。
そんなお天気ですが、当ブログは青空の下で見てきた「花菜ガーデン」のバラたちを紹介します。

春にチェックして、楽しみにしていた「薔薇の轍」。22日にはずいぶん咲きそろっていました。
薔薇の改良の歴史を追うように植栽されていて、現代薔薇までの流れが分かるように構成されています。
野生種の一重の白い小さな薔薇の後は、オールドローズの小道。
オベリスクに誘引されている薔薇もありますが、多くは単に地植えされているだけで、地を這うように枝を伸ばし花をつけています。
管理が楽なのと、デザイナーの考えによる植栽とか。


いっぺんにこれだけの種類のオールドローズを見るのは初めてで、かなり気持ちが高ぶってしまいました
沢山ある中からいくつかご紹介。
左上「ロサ・ムルティフロラノイバラ)」右上「エアシャースプレンデンス」右下「ロサ・エグランテリア(スウィートブライヤー)」
左下は何でしょう?撮ったラベルと花が違いました


ハイブリッド・ルゴサも10種類ほどありました。
特に目を惹いたのはハマナスブラン・ドゥブル・ドゥ・クーベルの混植。まるで一本の木から二種類の花が咲いているようです
通りがかったスタッフの方に質問しましたら、デザイナー(河合伸志さん)の意図なのだとか。どんな意図なのでしょうね。


オールドローズの交配種も沢山見られました。
左上「ロックヒル・ピーチティ(ティ系)」右上「ポールネイロン(ハイブリッド・パペチュアル系):大輪で芍薬のよう」
左下「ネヴァダ(ハイブリッド・モエシー系)」右下「クレパスキュル(ノワゼット系)」



オールドローズは多くの宿根草とともにガーデンを形成していて、お互い引き立てあっています。


特に気に入ったのは、バラのアーチの背景に白い宿根草(リナリアやナデシコなど)を集めて植えているあたり。素敵な演出です



オールドローズのコーナーが終わって、ここから現代薔薇ですよ~とニンフが語っているかのように植えられているラ・フランス


ポリアンサローズだけで構成されている植え込みは愛らしい感じです。


板塀に誘引しているのはミニのつる薔薇。とても日本ぽっくて、日本の風景にもバラは似合うのだと感心しました。


現代バラは従来のローズガーデンスタイルでバラだけの植栽
湘南の波をイメージしたコーナーは2年後あたりバラの波が押し寄せてくるでしょう


イングリッシュローズのコーナーはイングリッシュガーデン風
ガゼボに絡まる黄色いバラはグラハムトーマス。ここでお弁当を食べても良いんですよ~
ふわふわのグラスはスティバ「エンジェル・ヘアー」。皆さん面白がって触っていました



ガーデンプレートに作出家の名前が書かれています。こだわりを感じます。


未来のバラはアイズ・フォー・ユー。近年注目のバラです。昨年国バラショウで実物を初めて見て驚きました。
さすが禅ローズさん(提供元)。


花菜ローズ」という開園を記念して作られたバラがあり、販売もしていました。鮮やかなオレンジ色の湘南の夕陽のようなバラ


花菜ガーデンは本日からローズフェスタも開催されます。春のバラ展も開催中です。

クレマチスやギボウシのコレクションも見ごたえありますし、キッチンガーデンでは野菜たちがすくすく育っていました。
田んぼにはレンゲが咲いていたそうです。
園内では飲食可。お弁当やパン、「お散歩団子」が売られていました タタミイワシもありました
飲み物を買ってバラを眺めながらベンチでしばし休憩。なんて贅沢な気分

そんな様子はまたの機会に。

「これだけの庭を500円で見られるなんて、安いわね~」という声も聞かれた花菜ガーデン。
近くにこんな素敵な場所ができて本当に嬉しいです。



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