昨日は「魅力あふれる日本の姿を感動体験として届ける」をコンセプトにしたイベントを提供する予約サイト「Otonami」の企画で、フランク・ロイド・ライトの高弟である遠藤新氏が設計した葉山にある「加地邸」を訪れました。
以前池袋の自由学園明日館を訪れた際、講堂は弟子の遠藤新氏の設計と知ったので、そのつながりで一度見てみたいと思っていました。
半年前に予約して、ようやく~
葉山の高台に立っており、細い通路には大谷石が敷かれていています。
玄関手前には大谷石の手水鉢
灯篭が和風ですし、大谷石の壁が明日館を思わせます。
庭園の芝生が綺麗~
石貼りの池には睡蓮が浮かんでいました。
傾斜が緩やかな青銅の屋根と大谷石の柱。
大谷石の凸凹した柱が面白いですし、大谷石にはなんとなく暖かみを感じます。
解説付きツアーなので、この建物の歴史やコンセプトや細かい意匠などについても詳しく知ることができました。
庇が低めのドアーを開けると、広々とした吹き抜けのリビングが現れる~
そういったような仕掛け(暗示)を考えて設計されたのだとか。
大きな窓が一層広さを感じさせるのかな~
家具も照明も遠藤新氏が設計されたそうで、統一感があります。
リビング内の折れ窓には八角形の金箔が貼られています。
反対側には銀箔が貼られていました。
左がリビングのドアー
右はサンルームのドアー
どちらもガラスが八角形
右のドアーを開けると一段下がった場所にサンルームがあります。
そのためにあえてドアーのガラスを下方に設えたそうです。
この天井のモールディングがカッコ良いです。
建物全体はスキップフロアーになっています。
階段を上ると展望室があります。
展望室のドアーに格子が入れられているのは、
展望室からの眺めをより際立たせるためではないか、とのお話でした。
建物の様々な箇所にサプライズを仕掛けていたのでしょうか。
二階にある食堂の窓が、どこかで見たことある~
設計は細部までこだわりが
窓のダイヤガラスがキラキラしていたり、
様々な照明器具が、どれもお洒落で見入ってしまったり、
大谷石の暖炉も一つ一つ違っていたり、
タイルにもそれぞれデザインが~
ガイドが一通り終わった後、参加者皆さん思い思いの場所でコーヒーとお菓子を頂くことに。
私はテラスで~
使用されたのは「wasara」という紙でできた食器でした。
細部まで設計者の意図が配されている、一つもブレるところがない、そんな建築でしょうか。
そこに居るだけで歴史の一部になったような気がする、レトロで美しい空間でした
お伝えし足りない、まだまだ魅力たっぷりの「遠藤新作、葉山加地邸」
素晴らしかったです
入り口の植栽升に植えられている巨大なリュウゼツラン
リュウゼツランは100年に一度花が咲くと言われますが、5年前に咲いたそうです。
建築当時から植えられていたとか
現在のこの建物は一棟貸しのホテルとして使用されていたり、多くのドラマのロケ地となったり、ミュージックビデオの撮影も行われたそうです。
この日は遠藤新氏にゆかりのある方々とガイドツアーに参加できるという偶然もあって、いっそう思い出深い訪問になりました
これからも機会をつくって名建築へ足を運びたいわ~
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加地邸、いらっしゃっていましたか!
個人邸とはいえ、特に自由学園明日館の講堂を思わせるディテールに、フランクロイドライトの影響を受けた遠藤新の建築らしさを感じました。
入り口は狭く中は広く~
ドアを開ける度に住む人にサプライズを仕掛ける設計に感心しました。
個人邸でも一切、手を抜いていないのですね。
岸部露伴の自宅ロケ地とは知らずに行ったので、帰宅して動画をチェックしてみたらまさに!
絵になる家ですね。
行っていらしたのですね
至る所に遠藤新の想いが込められていて、ライトへの尊敬の念を感じます。
素晴らしい建築は、ただ遠くから眺めるだけでなく、
公開して使ってこそ、設計者も本望ではないかと思っています。
Jo さんがご紹介くださったおかげで、久しぶりに加地邸を訪れた気分です
どこかから、岸辺露伴が登場しそうですね。