卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

恐山

2011-08-12 13:30:06 | 観光地
先日「恐山」に行って参りました。


「高野山」「比叡山」と並ぶ日本三大霊場の一つで、下北半島の中央部に位置する。

 
貞観4年(862年)、慈覚大師円仁によって開山された。

寺名を「恐山菩提寺」とし、本尊は延命地蔵菩薩とした。


カルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)を中心に、釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰が廻り、蓮華の如くに例えられる。

恐山は火山であり、一帯は火山岩に覆われた「地獄」と呼ばれる風景と、カルデラ湖の宇曽利湖の「極楽浜」との対比が特徴である。


地元の人々は「人は死ねばお山に行く」と言われ、死者の魂は恐山に行くと言い伝えられている。

「イタコの口寄せ」は有名で、「イタコ」と呼ばれる盲目の女性の霊媒師が、夏と秋の恐山大祭では「口寄せ」という儀式が行われる。


境内には温泉が湧いており、4ヵ所の湯小屋が入山料を払えば誰でも利用出来る(温泉記事は後述します)。

以上が恐山の大体の概要です。


さて、恐山一帯を散策してみようと思います。

この日は気温30度ほどの真夏日だったので、どんよりとしたイメージの恐山とは懸け離れた晴れ間で、観光客も多かったので、心霊的な恐怖は全く感じられませんでした。

入山料500円を払って境内に入ります。

本堂でお参りしてから、立派な山門を潜り、地蔵殿でお参りします。

山手の奥の院には「不動明王」が安置されています。
ここからの景色はなかなかの絶景です。

そしてここから「地獄」と呼ばれる一帯を散策します。

火山岩の白い岩肌はまさに地獄!
火山ガスや温泉の湯気でモウモウと煙を上げる様子はこの世のものとは思えません。

参拝者は小石を積んで供養するのが定例なのか、小石の山、さらに風車があちらこちらにあって、幽玄な光景が迎えます。


そして「宇曽利湖」に辿り着きます。

恐山一帯は昔「ウショロ(アイヌ語で「入り江や湾」といった意味)」と呼ばれており、その後「オソレ」に変化して「恐」の当て字になったと推測されます。
宇曽利湖の「ウソリ」も「ウショロ」から変化して当て字がはまれたと思われます。

この湖がまたとても美しく、まさに極楽といったイメージがぴったりです。

強い酸性のカルデラ湖の宇曽利湖は、一部エメラルドグリーンに輝いてます。
植物は育たず、ウグイなどの一部の魚しか生息しない、ここも現世と懸け離れた印象を受けます。

ここから宇曽利湖は三途の川として北東の正津川となり津軽海峡に注ぎます。


一帯を散策し、温泉に入り、お守りを買ってから後にしました。

お盆も近かったので、ご先祖様の供養、そして大震災の犠牲者の供養、さらに大切な人の病気が治る様に祈りを捧げました。


それにしても意外と観光地化しており、気軽に楽しめたように思います。
勝手に想像していたおどろおどろしいイメージはないし、何より暑くて暑くて・・・。

しかし想像を遥かに越えた幻想的で神秘的な光景には圧倒されて感動すら憶えました。


津軽からはかなり遠い地ではあるが、またこの地にお参りしにきたいです。

 

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