「三寒四温」
まだ冬の内 時雨模様の天候に すりガラスの向こうの空を映しながら
室内の洗濯物をたたんでいると ちゅんちゅん ちゅ…
雀のようだと耳を澄ますと ちゅんちゅん ちゅんちゅん
確かに 確実に春の足音
まだ雪の警報が出る そんな天候に 曇り空の向こうに春を映しながら
桃の節句を思い描いていると だんだんと射す日 窓に
寒気も緩んだようだと だんだんと雨 粒大きく
確かに 着々と春の足音
早々とした春の足音
「三寒四温」
まだ冬の内 時雨模様の天候に すりガラスの向こうの空を映しながら
室内の洗濯物をたたんでいると ちゅんちゅん ちゅ…
雀のようだと耳を澄ますと ちゅんちゅん ちゅんちゅん
確かに 確実に春の足音
まだ雪の警報が出る そんな天候に 曇り空の向こうに春を映しながら
桃の節句を思い描いていると だんだんと射す日 窓に
寒気も緩んだようだと だんだんと雨 粒大きく
確かに 着々と春の足音
早々とした春の足音
「桃」
もを思う時 私は桃のもを思い浮かべる
積み木に書かれた そのふっくらとした色と形
就学への憧れと期待は 私の組む止め
七つの春の昼下がり
障子を通す埃っぽい外気の光の中
とろとろと午睡へと溶ける
「果樹」
果樹は楽しみだ 毎年の季節をつれてきてくれる
春の花 初夏の果実 春の花 秋の果実
初夏の花 秋の果実 枝々の満開と豊作
果樹の花は楽しみだ 空に咲く枝を内に
かり取ってフラワーベース 飾ってウォールペーパー
手で囲む満開 大気をかすってゆく花吹雪と芳しさ
果樹の実は楽しみだ たわわに実る果実を手に
もぎ取って籠の内に 摘み取って舌の上に
味わうジューシー 造形の色艶と味覚
フレッシュ果実をあなたに 手作りして甘露
ティータイムに添えて 溢れる果樹の恵みをあなたへ