Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

おー君の思い出その2

2016-09-07 19:14:29 | 日記

 おー君の思い出といえば、とにかくよく遊んだことです。知り合った年中から小2迄、お互いの家を行き来して送り送られ行ったり来たり、ほとんど毎日というくらい親密な時期もありましたし、週に1度、10日に1度というような間隔の空いた時期もありました。

時にはおー君が何か月か留守の時があり、そんな時私は、時折彼の家に覗きに行って帰宅していないか確かめてみるのでした。

彼と過ごす時は何かで遊ぶというよりも、色んな話をして過ごすという形で4年程を過ごしました。

 特に覚えているのが赤い色系の話題です。夕焼け、サルビアの赤い花、当時はお店などの前にプランターが置かれはじめ、その中に新しい秋の花としてサルビアが登場していました。

お店の人に名前など教えてもらい、二人で並んで綺麗だ、綺麗な赤い色だと言って唯々花を見つめていたものです。

そんな美しい自然物を二人で鑑賞する時間が、とても幸福であり、別れがたい時間でもありました。

 2人がお互いの家に帰る頃は、丁度夕暮れを目にする時間でした。

帰宅時間のその日その日の黄昏は、とても素晴らしい夕焼けの日が何回かありました。そして夕焼けが闇に変わる前に、もう暗くなるからと2人は思い切りよく決別するのでした。

決別する前の夕焼けは2人をつなぐその日最後の話題となり、名残を留めるものでした。

綺麗だね、美しいね、素晴らしいね、そんな形容をしてその美しさの尺度を図るのでした。

あのオレンジと赤の続く所が美しい。あの色がどう、この色がどうと、話を続け別れる時間を引き延ばす、夕焼けにはそんな効果もありました。

あの夕焼けは美しいね。今日の夕焼けは素晴らしいね。今日は素敵な夕焼けだ。そして、今まで見た中で1番の夕焼けだ。と言った夕焼けの日を過ごしたものでした。そして、そんなある日のことです。