私がかー君の家への訪問を打ち切ろうとした時、私の考えには、いきなり切られる人の事も考えてよという、おー君の言葉が浮かんで来ました。
急にぱったりと遊びに行かなくなると、かー君にはやはりショックが大きいかもしれない、私はそう考えました。
かー君のことを考えると、私は徐々に愛想尽かしされた方がよいだろうと考えます。
私が嫌な子だから別に来てもらわなくていいや、あんな子来なくなって良かった。
と、かー君に思われるようにして去った方がよいだろうと結論します。
そこで、そうなるには私はどう行動したらよいだろう、と考えます。
私はかー君の事が嫌いではありませんでした。
遊びに行くくらいですから、どちらかというと好感を持っていました。それは確かです。
同級生として勤勉であり、優等生であり、品行方正な彼に尊敬の念を抱いていました。
私の方がお友達というには、おこがましいかなと感じ、彼の迷惑や重荷にならないようにしたいと思っていました。
ただ、お付き合いしたい、好きだという感情までは、確かに無かったのです。
その点、ご両親の判断は間違っていないのでした。親はよく子供のことを見て考えているものですね。
私も親になって分かります。我が子が大事です。
私は、お母様の方から申し出があった、そのすぐ次のかー君のお誘いの日に、意を決して出かけて行きます。