Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

美湾

2017-10-28 15:15:14 | 日記

 以上、重たいテーマの動機付けでした。

 しかし、この紀行文は明るく楽しいものです。それは確かです。私は気晴らしをする事だけを考えて、終始この旅を心行くまで楽しもうと思っていましたからね。

 この旅の目的は登山でした。私は高校生の遠足で山歩きをした時にその充実感というか達成感というか、心地よい疲労感の魅力を知りました。険しい山の本格的な登山では無く、山歩きとでもいうべき登山が、何だか自分の性にあっている事に気付いたのです。それで、その楽しさを味わって気分転換したいと考えました。

 私が選んだ登山の山は、山ではなく岩でした。エアーズロックという1枚岩でした。現地の言葉で言うとウルルという岩です。時は冬の終わりの3月初旬、晩冬とでもいう頃でしょうか、時節柄、私は実家の家族に、南の方へ登山に行くと言ってリュックを背負うとズックを穿いて、朝の8時近くに静かに家を出て行ったと思います。


美湾

2017-10-28 11:21:52 | 日記

 私は高額な費用の掛かるクルージングは諦めました。当時調べた価格では最低300万円は掛かったのです。そんなに貯金が無かった私は酷く驚き、またがっかりしました。

 一旦旅行の計画は取り止めたのですが、元々海外に気晴らしに行きたいという考えは帰郷する当時からもうあり、私が東京を離れる前にはもうパスポートは申請し取ってありました。不思議ですね、かなりショックな出来事があっても、その対処にと、旅行、しかも海外旅行を考える余裕があったのですから。自分でもこの点は不思議に思います。

  多分当時、私は同じ同胞の中にいたくなかったのだと思います。私は同胞の事を嫌いになりたくなかったのでしょうね。誰も頼る事は出来ないと思い、自分自身で傷心状態から立ち直りたいと願い、頑張らなければと決意していました。何故なら、私は母であり所帯主であったからでした。もし私がこの時独り身であったなら、かなりの確率で海外に移住していたかもしれません。

 又、子供がいなければ、帰郷して実家に帰ってくる事も無かったでしょう、自身の事だけを考えている訳にはいかない状態でした。この事件は子供にとってもかなりなショックであったと思われます。親が働けなくなるという事は、生活が出来なくなるという事ですからね。親しくなった友達とも別れて転校して帰って来る事になったのですから。所帯主に何かあればその家庭が崩壊するという事を、事業主はきちんと責任をもって知っておくべきだと思います。