バッキンガム宮殿の前での写真は全てが観光用のポートレートとなりました。それで、Cさん、Dさん、そして私が撮っていただいたものと言う具合で、必ず誰かが写り込んでいます。ここに載せる事が出来ません。この旅での写真もバッキンガム宮殿の場所で終わっています。後は記事の話だけになってしまいます。
バスが付いた所は、広い道の路肩でした。何車線もあるような広さと見通しの良さにびっくりしていました。どこかの橋の上だったかもしれません。
一同は、皆バスから降りてくださいという事で半ば強制的に降ろされてしまいました。私は寝たふりでバスに居残ろうとしたのですが、現地ガイドさんの再三の呼びかけで渋々席から立ち上がりました。私だけが車中に居残っていたのだと思っていましたが、立ち上がって見ると私以外にも2、3人の人が車中にいました。私が見た感じ、その人達も渋々という感じで伏し目がちに立ち上がっていました。このような訳で皆バスから降りる事になったのでした。
ガイドさんの旗について、信号を待って横断歩道を向こう側に渡ります。鉄柵の脇の道をぞろぞろと歩いて行きます。この鉄柵の向こう側、内側がもうバッキンガム宮殿だったのですが、私には全然そんな事は分かりません。どこかの公園かなと思っていました。柵の中に建物があるので、博物館、又は図書館、どこかの国の大使館かなと考えていました。それで一緒に歩いていたAさんにそんな話をしてみましたが、何だかAさんにすると私は顰蹙物だったようでした。
この旅で知り合った皆さんに私が言われたのが、「またイギリスに来る?イギリスに来る度に、また旅行に来る?昨年の旅行の時は、イギリスが好きなの。」という言葉でした。皆さん海外旅行に慣れている、イギリスも何度目か、研修旅行も毎回、そんな方達ばかりの中での旅でした。私は余りの物の知らなさに呆れられていた事でしょう。(だから、バスに居残って静かにしていたかったのです。)
(せっかく行ったバッキンガム宮殿なので、何とか写真を加工してみました。バッキンガム宮殿の門の前です。こうやってみると、思いの外に観光客の方がいるのでびっくりです。ほんの5分もすると、貴族の方々が登城してこられる行列が始まりました。ガイドさんの言っていた通り、素敵なお召し物の方々ばかりでした。特に帽子の羽飾りが見事で素敵でした。どなたもどなたも、やって来られるご婦人方の羽飾りが、申し合わせたように宙に舞い上がったりまた帽子に戻ったりと、くるくる舞う仕掛けがあるような見事な飾り物でした。登城の行列、衣装、羽飾り、そのどれもが私には初体験、初めて目にする光景でした。)
行列がまだ続く最中、元のバスの場所への集合時間が迫って来ました。登城される貴族の皆さんの来る道が、私達がやって来た道です。私は行くに行かれず、戻るに戻れず困ってしまいました。 一緒にいたAさんは門前の広場にあった像の向こうに行ってしまい、私は1人門の近くに残されてしまいました。本当に如何してよいのかほとほと困り果ててしまいましたが、もう仕方がありません、私は思い切って、自分が分かっている元来た道を戻りました。…。不安。大丈夫かしら。
さて、無事にバスのある広道まで戻って来ました。バスに乗り込むと、1人、2人もう車内に戻って来ている人がいました。私は椅子に座ってホッとしました。何人の着飾った貴族の方々とすれ違って来た事でしょか。
(Cさん、お元気でイギリスでお暮しでしょうか。ご健勝とご多幸を願っております。)(Dさん、フイルムを頂いたおかげで沢山の写真が追加できました。ありがとうございます。)
もう少し紀行文は続きます。