Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-19 16:46:42 | 日記

 キュー王立植物園を後にすると、この日の予定は「ハーブショップ・カルペパー見学とショッピング」、「ロンドン市内観光及びショッピング」です。もうこうなると研修というよりも観光とショッピングの世界です。

 街中を走りバスがやって来たのはカルペパーショップです。このお店は普通に現代的なビル群のある通りにありました。東京などのオフィス街の間にある一角といった感じでした。一同道に降り立つと、ここなの?という感じでお店の前迄おずおずとやって来ます。入口はそう広い感じではなく。ショーウィンドウを加えても2間か2間半ほどの広さだったと思います。外見や中のコーディネートなども、今迄回って来たお土産屋さんの雰囲気でした。

 お店の前に1同が揃うと、ガイドさんや先生を先頭に、待ちかねたように皆で店の中に入って行きました。中には沢山のハーブ商品が山のように奇麗に並んでいます。私が買ったお土産品の中でも、一番記憶に残っているのが石製のスパイスすり鉢とすり棒のセットです。香辛料をすり混ぜる時に家庭で使うすり鉢とそれと同石のすり棒でした。もしかすると置物かなという感じの高さ10cm程の可愛い大きさと色合いでした。基本の石は白とオレンジ色のマーブル模様でした。石造りだけに小さくても結構重たい品物でした。お値段はそう高くなかったと思うので、その点でも私の目に留まりました。

 私は内心割れるかしらと心配でもありましたが、陶器と違い石製だから、圧迫されても割れ難いだろう、落とさない限り割れないだろうと判断しました。そこで、私は手に取り眺めて、まだ少しの間購入しようか如何しようか躊躇していましたが、台所で香辛料の調合をしている自分の姿を思い浮かべると、そのイメージの魅力と商品の可愛らしさに負けてしまい、買って帰る事にしました。

 しかし、これはやはり我が家では調度品になってしまいました。帰国後、私はこのすり鉢を実際に料理の時に使用してみましたが、ハーブの種を数種摺り潰してみるとあまり性能が良いとは言えませんでした。種は潰れるけれど細かくすり混ぜる事が出来ませんでした。それでも、このスパイスのすり鉢セットは長く家の台所で可愛いらしさを留めていました。

 ある日妹が遊びに来た時に、何となくすり鉢を見つめていた彼女に、私はついうっかりそのすり鉢欲しかったら持って行ってもいいわと言ったところ、あっさりとその日の内に妹の元へと引っ越して行ってしまいました。今では私の記憶にだけ残るその商品容姿となりました。 (カルペパー・ショップのパンフレット)

 ここでは他にも何か買ったようですが、覚えていないので書けません。唯、お店のショッピングバックは購入しました。麻製品だそうです。お店の名前と絵が緑色で印刷されていて、特徴的なバッグでした。まち付きの手提げといった方がイメージしやすいでしょうね。これは今でも家にあります。今迄に3回程度使ったか使わないかという利用頻度です。かなり古びた色になり、印刷も色褪せました。

 (バッグの絵は紳士と淑女、お子さんが2人と、優雅な家庭のイメージなのでしょうか。上のすり鉢とすりこ木に今気が付きました。私が買ったスパイス鉢は優勝カップのように足がついた杯状でした。形も素敵だったので気に入って買って仕舞いました。)

 このお店の後でしょうか、大通りまで皆が出てバスが来るのを待っている間、私はDさんから譲っていただいたフィルムの事が気掛かりで、近くにフィルムを売っているようなお店かカメラ店が無いか捜してみました。丁度日本の通りとよく似た通りがあったので、私は『日本だとその辻の奥に写真屋があったのだが。』と、不思議に何だかイギリスのここにも写真屋があるのではないかと思えて来て、もしかしたらと歩いて行って覗いてみました。が、やはりところ変わればで辻の奥には写真屋はありませんでした。辻から戻ると、Dさんが道の入り口で心配そうに見守っていてくださるのに出会いました。私は写真屋があるような気がして行ってみたのだと説明しました。自分勝手な行動は人に心配をかけてしまうものだと反省しました。

 その後、私がフィルムを購入できたのはその日の夕方でした。この日の市内バス観光で最後に訪れた、三越デパートのロンドン店ででした。色々なお土産を買ったレシートの時間には16:52分とあります。フイルムは入口を入って最初に買いました。入って直ぐの場所にフイルムの売店があったからです。とても嬉しく思い売値を気にせずに購入しました。この後のお土産のレシートの時間から遡って判断すると、16時半頃には三越デパートに入店したのでしょう。ここでの買い物は旅行者の税の関係があったのか、申告書のような控えもあります。こちらの控えの時間は17:01でした。もしかすると、荷物を郵送にしてもらったのかもしれません。

 三越デパートでは、お茶2種類とビスケット、その他を買いました。地下の食料品売り場で物色して、ローズの花びら入りの紅茶を買いました。とても馨しく優雅な香りで美味しい紅茶でした。もう1つはアッサムティの紅茶です。これも香りとコクがあり美味しい紅茶でした。日本では購入して味わえない香りとコク、味だったと今でも懐かしく思います。現地ガイドさんの言う通り、紅茶とクッキー(ビスケット)をお土産に買って帰って正解の買い物であったと思いました。私の人生においても印象深く、とても良い経験となりました。

  (バラの花びら入りの紅茶の方はパッケージが無くなりましたが、アッサムティの方は缶の形が可愛らしかったので、今でも戸棚の中に取ってありました。)

 


牧歌の郷

2017-10-19 10:43:04 | 日記

 記念撮影が終わったところで、Dさんと私は別行動に移ったようです。私は時間を見て集合場所へと向かい始めました。私はよほど気になるものがない限りは何時も早めに集合場所に来ていました。

 歩いて行くと、芝の所でAさんが先ほどの鳥と睨み合っている所に出くわしました。初めに歩いて行った芝生とは違うような気がしましたが、緑の芝生の上に先程のガンの1種らしい鳥が1羽いました。鳥も何だか険があるような雰囲気でAさんと見つめ合っています。

 「何かあったんですか?」

と、私がAさんに声をかけると、この鳥がね、とAさんが何か話をされかけた時だったでしょうか、ドドド…というような耕運機の音が響いて来たので、私は芝生から目を逸らし自分の周囲を見回しました。何処から音が聞こえてくるのか特定しようとしたのですが分かりませんでした。

「何処かで耕運機で土を耕しているんですね、新しい植物を植えるんですね。」

私がそんなことを言いながら、再びAさんに向き直って芝生の方を見ると、先程の鳥と同じ鳥が3、4羽ごろごろと芝上に横たわっていました。中には長く白い首を伸ばしている物もいました。ちょっと視線を外している間に、こんなに鳥が増えているなんて、しかも皆ぐったりと生気なく芝に身を横たえています。

「この鳥、ついさっきまで元気じゃ無かったですか?」

と、私はAさんに問いかけてみますが、Aさんは鳥を見つめたまま無言でした。何だか不思議だとその場の様子が飲み込めないでいる私に、「行きましょう。」とAさんは、私の腕を取ると私が元来た方向へと歩き出しました。私にすると進みたい方向が逆になってしまうので、私はもう集合場所に向かうのだと彼女に伝えました。

 そこで、Aさんと私は別れて歩き出すと、私の方は元の出発地点のヴィクトリア・ゲート付近へ戻って来ました。そこには他にも既に戻って来ている人達がいました。私はその人達から、まだ時間があるからゲート付近にあるお土産屋で何か品物でも買ったらと勧められました。自分達も買って来たけれど、色々と沢山商品が有るし、良い物が一杯有ったという事でした。見るだけでも素敵でよかったという話に、私は勧められるままにその土産物売り場の建物に入って行きました。

 成る程、中には沢山の商品がありました、空中に吊り下げられている商品も多くあり、建物一杯に見る物がとても多く有った場所でした。しかし私はここでは特に何も買わなかったように思います。私が念入りに楽しく商品を見て回っていると、後ろから自分の名前を呼ばれて振り返りました。そこにはAさんが立っていました。見るとAさんの胸元に30センチはあろうかという小人のぬいぐるみがくっ付いていました。何だか布製の、小人のぬいぐるみ型の巨大なブローチのように見えました。私がそのぬいぐるみをよく見ると、両目は閉じられていて、その顔の肌は絹のように細かで滑らかな白さでした。お白いで化粧したように白い肌、頬も紅が差してあるようなバラ色でした。

 『Aさんって、こんなぬいぐるみを胸につける趣味の人なのかしら。』と、私は不思議な気がしました。じーっとぬいぐるみの顔を見詰めると、何だかぬいぐるみの頬の紅の赤い色が増して、小人の顔が上気したように感じました。

 「こんな小人のぬいぐるみが好きなんですか?」

私はAさんに聞いてみました。するとAさんが、ぬいぐるみって…と言うと、私のこの場所にそんなぬいぐるみが付いている?小人の?と胸の小人のいる辺りを指さして言われます。私が微笑んでええと言うと、Aさんは、私はそんな物付けて無いし、そんなぬいぐるみなんて見えないわ。と言われます。えーっと、変ねぇと私が首を傾げると、Aさんは、

「でも、私も○○さんにさっき会ったら、あなたの言った所に小人のぬいぐるみを付けていたのよ。」

と言われます。私には見えたけど、○○さんは見えないみたいで知らないと言っていたわ…。○○さん本とに見えて無いみたいだったわ。と、Aさんは考えながら独り言のように言っていましたが、ちょっとごめんなさいと、くるりと向きを変えると、私から離れて出口に向かって歩いて行ってしまいました。私がその後ろ姿を見ると、Aさんの背中にもう1個、小人のぬいぐるみがくっ付いているのでした。

 『○○さんに会いに行ったのね。』私はAさんを見送りながら思いました。その時、私はAさんが人を担ぐような人ではないと思うと。今起こったこの出来事が何だか不思議な出来事に思えました。そして、その後、私もこの後に屋外でDさんに出会った時に全く反対の、同じような経験をしました。私がAさんにとったと同じような反応でDさんから「あなたそんな趣味だったの?」と言われたのです。

 「もしかしたら、胸のこの辺りに小人のぬいぐるみが付いているんですか?」

と私は言わねばなりませんでした。そして、私はAさんとの一件をDさんに話し、私にはそんなぬいぐるみは全然見えないのだと説明すると、Dさんも怪しく思われて、自分にもぬいぐるみがついていないかしらと心配そうに言われました。その時、私には全然ぬいぐるみの姿が見えなかったので、Dさんにはくっ付いていないと言い、自分にも何も付いていないように見えると答えたのでした。

 先にAさんの一件があったので、もしかしたら自分には見えないけれど、さっき見たAさんのぬいぐるみの様な小人が自分の胸にもくっ付いているのだろうかと、私は半信半疑、気味悪く思い、自分の胸の当たりをパンパンと払ってみるのでした。

 私はAさんやDさんに担がれたのでしょうか?2人はこの旅行以前から互いに知り合いだとは聞いていましたが、そんな悪ふざけをする人達には見えませんでした。もしかすると、私は渡航して今まで、国内では経験の無かった未知の植物の芳香に雑多に触れたせいで、一種の幻覚症状が出ていたのでしょうか?この事は今でも記憶に残る奇妙で不思議な出来事です。未曽有の出来事であり、その後も現在まで経験がありません。

 この出来事、見えない事が不思議だという事が自分でも分かっていました。何だか物事の判断が今一つ付かない状態、ぼっつとして全ての出来事が楽観的で気楽な状態であったと思います。

 私は渡航以前にハーブに関する分厚い本を読み、芳香性の植物はその多くが幻覚作用を含み、その多くが殆ど毒であるという知識を得ていました。それで、当時この状態をさもありなんと思うと、特にこの出来事を大袈裟に取り上げて騒ぐという事はしませんでした。

 (折角載せましたが、殆ど印字が見えません。前回書いたオランジェリーのお土産店で買った買い物のレシートです。日付は、20-07-2000 11:12とかろうじて読み取れます。クッキーは2箱しか買わなかったようです。この時間から考えると、集合時間は12時に近かったようです。)


今挑戦してみたい歌

2017-10-19 10:27:35 | 日記

 昔はありましたが、今はないですね、そもそもカラオケに行かないからかもしれません。

 昔はイルカの歌が歌いたかったですね、「名残り雪」とか「サラダの国から来た娘」など。当時からイルカの歌は難しいと聞いていましたが、今歌うとやはり難しいと思います。