Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-05 20:24:53 | 日記

 18日、渡航して5日目です。この頃になると疲れが溜まって来ます。が、自分ではよく食べてよく眠りという体調管理をしていたので、この日も割合元気なつもりでいました。しかし、この日の朝の目覚めは遅く、頭が重い感じがしたと思います。実はこの年、私は花粉症が出て5年目くらいになる頃でした。イギリスに来てから庭園巡りをして数日目、くしゃみ鼻水と言う風邪の症状が引いて行き、回復するという気配が全く無い事から、もしかしたら何かの花粉症なのでは無いかと自分ながらに感じていました。ここ数年、4月1か月間続くこの風邪の症状から、私は聞いていたスギ花粉の花粉症なのではないかと薄々感じながら、まだ医者を受診せずにいました。自身のアレルギーについてはっきりとした診断を受けていない時期でした。

 この頃知り合ったツアーのEさんからも、私の回復しない様子に、花粉症ではないかと穏やかに指摘されました。彼女の指摘に、私も内心そうだろうと同調するのでした。

「私もイギリスに来る度に花粉症の症状が出るのよ。」

と、にこやかにおっしゃって、多分、内心同病相憐れむと言う感じでおられたのでしょう。

 Eさんはお友達3人程でこの旅に参加しておられたので、私に話しかけて来られたのは、お連れの人達との交流の合間の気分転換のような感じでした。幾ら仲が良くても、四六時中一緒で何日目かになると、それなりにトラブルはあるものです。私はそんな雰囲気を彼女達に感じたので、Eさんの雰囲気に合わせ、団体旅行の旅のお付き合い程度に軽くEさんと和やかに話し、観光地を連れだって共に歩いたりしたのでした。

 (この日のバスからの風景。18日午前中です。ここ迄のイギリスで高い山は見えません。丘陵の風景が続いています。私には牧歌的な風土だと感じられました。ロンドンに入る以前の風景ですが、渡航以前に買ったイギリスのガイドブックでも、イギリスにはそそり立つような高い山は無いとありましたから、私はこの丘陵地帯を見て納得していました。また、ヒースロー空港などで両替に困らなかったのも、空港の案内図などが詳しく載ったガイドブックのおかげでした。何でも案内という物は必要な物です。ほんの僅かな下調べでしたが、旅において、ガイドブックはとても役に立ったと感じました。)

 さて、この日のスケジュールはと言うと、

「ホテルにて朝食後、湖水地方からノーフォークー地方ノーリッジへ。途中レストランにて昼食。

午後はノーフォークラベンダー、ラベンダー畑の見学と香水蒸留所にて香水作りの過程を見学。

ホテルチェックイン、到着後、ホテルにてレクチャーを予定しております。夕食はホテルにて。」

とあります。 

 これは、いよいよイギリスでのハーブ研修のメイン、有名なノーフォークラベンダーへと向かうわけです。ハーブ歴の浅い私でもノーフォークラベンダーの名前は知っていました。

 ウインダミアからキングスリンへと向かう途中、バスは居酒屋風の食堂に立ち寄りました。ここで昼食だったかもしれません。が、覚えているのはこの飲食店の内装が昔風の物であり、イギリスにもこういった古風な内装が残っているお店は少なくなったので、ぜひ見学して行ってくださいというお話があった事です。

 また、お見せの名物が自家製のビールだという事で、ぜひ賞味して行ってくださいと勧められました。私も注文して飲みましたが、機内でのワインの一件以来アルコールは控えていましたから、2口程度飲んだだけでグラスを置いてしまいました。

 味はと言うと、そう濃い味ではないやはりビール味でした。色は透明な黒っぽい色合いであったので、多分黒ビールという物なのでしょう。バスの中でガイドさんに黒ビールと聞いたていたかもしれません。薄めのビール風で飲みやすい物でした。私は大量に残してきて悪かったなという、後ろめたい感情を抑えながらお店を出てきました。その日の体調が決して良くないことを考えても、私はアルコール類を多く飲みたくなかったのでした。