Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

うの華3 14

2020-07-17 10:05:25 | 日記
 私は、自分の布団でこのまま昼寝をしてしまおうと決め込んで、仰向けになると両手両足を伸ばして、ぐーっと伸びをするとほっとリラックスした。心身共に安らいだ事を感じつつ落ち着いて目を閉じた。私の瞳に映っていた天井の曲線達は暗闇に閉ざされた。

 「おい、こんな時間に寝るのかい。」

父の声が間近でした。うん?と思ったが、私は目を開けずに寝入る準備をしたままだった。

「昼寝の時間には未だ大分早いんじゃないのか。」

確かに父の声だ。しかも2階のこの部屋にいる様子だ。私のいる場所から間近な位置で父の声は発せられている、ようだ。如何やら真実、これは夢では無いようだ。そう感じて、私はまだ起きているようだと自身の状態を確認してみる。

 そうっと目を開ける、先ず天井の模様が目の前に有った。これは今し方見ていた光景と同じだ。それから視線をゆっくりずらしていく、父の声がしたと思しき辺りが視界に入って来ると、そこにはやはり父の立ち姿が有った。

 私は顔を上げて、お父さんと言うと、来たの?と尋ねた。父はああとだけ相槌を打つと、こんな場合何時も彼が行う様な事、私の具合を見る為近付いて来て私の顔を間近に覗き込む事や、私の額に手を遣って熱を推し量るという様な事をしなかった。

 首が疲れた私が寝たままの姿勢でトンと頭を布団に下ろすと、私の視界に入った父の姿は小さく成った様に見え、私から離れて見えた。その上彼の上半身の白いシャツ姿と頭だけしか見えなくなった。

 そんな父の様子を私が注意して観察し出すと、父の顔は私を見ておらず、私から背けられた横顔のみが見える。私は普段と違う父の様子にやや違和感を覚えたが、何思うという様な、この場に合点する考えが何も浮かんで来なかった。私は唯、如何したの?とだけ彼に声を掛けた。そんな私に父は暫く無言でいた。

今日の思い出を振り返ってみる

2020-07-17 09:44:50 | 日記

うの華 16

 史君と住職さんが話を続ける間、私は家に帰ったら父に何と言お礼の言葉を言おうか、また、謝罪の言葉は何と言ったらよいかとそればかり考えていた。この頃は父の気質も存外に分かり、私は父が......

 曇り空の今日。1日曇りの予報です。そして明日からはまた傘の加わるお天気が続くようです。こちらの梅雨明けは、来週末か再来週だとか。7月中に梅雨明け出来たらよいと思います。
 15日は旧暦のお盆。今、家の夏の花が丁度咲いていて、何時も8月のお盆には花が無くなって仕舞うグラジオラスや、2番花、3番花となって仕舞う桔梗が有ります。見頃のこの時期に花だけお墓に備えて来ました。
 長雨続きの曇り空、それでも明るい空色だったので、今のうちにと急いで墓参です。道の途中で菊を組んだ仏花を買い足して、案外色も多くなり見栄えのする花束になりました。赤白黄色に竜胆の青も加わって、申し分ない感じでした。
 今年は新型コロナも加わって、今迄墓参りにも行かず父は寂しかった事でしょう。もう少ししたらお母さんも行くからね、なんてことは冗談でも言えないので、もう暫くは1人で我慢してもらわないと。南無阿弥陀仏です。合掌!😊