Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

青い事典、まとめ11

2016-10-07 00:07:11 | 日記

 受験したい人は申し出てください。

そんな話を担任の先生がされたのは秋の事だったでしょうか。

小学生に受験があるなんて、私は全く知りませんでした。

同級生は皆、地域の小学校を卒業し、中学校に自動的に進学し、当たり前に入学するものだと思っていました。

所謂、中学受験は私にとって『寝耳に水』の出来事でした。

 傍にいた人や先生の話から、大学には付属中学というものがあって、そこに進学できる事、

その中学には入学試験があり、合格しないと入学できない事、高い学力が無いと合格できない事が分かって来ました。

 私にとっては本当に初めて聞く内容でした。

そんな物(付属中学や中学入学試験)が世の中にはあるのかと思いました。

そして、この話は私にとって、とても魅力的な物でした。

何しろ自分の実力を試すチャンスなのですから。

 地域の広範囲の小学校の最優秀者達が受験して、その中から合格不合格が決まるのです。

現在の時点での自分の実力を試すことができます。

自分の実力がはっきり分かる訳です。

 この時、常日頃から抱いていた曖昧模糊とした自分の学力について

実際にはどの程度の物なのか、私ははっきりと知りたいと思いました。

きちんとした結果が出れば、自分の将来についても、はっきりした答えが出ると思ったのです。

 「Junさん、受けたら。」

考えていた私は、Fさんの声で我に返りました。

落ちても普通だし、受かれば最優秀者だと証明されるし、Junさんならきっと受かるよ、優秀だもん

…等、Fさんにおだてられて、

私なんて駄目よ、にこやかに照れながら、実は受けたいなと思ってしまうのでした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿