kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

梅の音、星の音。

2013-02-22 21:21:59 | 詩的なつぶやき

   日表の紅梅に音ありにけり    後藤 綾子

 明日・2月22日の句としてこの句を記しているのは 『癒しの一句』 です。

 この句を口にして、いま読んだばかりの話が浮かんできました。

 

 6歳の次男の保育園の帰り、手を引く次男に向かって

 「虫の音(こえ)がすごいね」

 次男はとても驚いたように聞き返す。

 「エッ!? 虫の音? 星の音じゃないの?」

 

  句については 「日なたの紅梅の木の、何かの物音がしたというのだが

、それも春の到来を暗示してるかのようだ。古来、視覚、嗅覚に訴えかけ

てきた梅の花に聴覚でせまったところが新しい」 とあります。

 子どもとの会話については 「なんと、次男の中では~星の瞬きと~虫の

音がリンクしていたのだ。~本当に星音(ほしのおと)が聴こえていたので

はないか」。

 この話を載せているのは葉山藝大BOOK-2 『本に恋して』 です。

 書き手の地代所 隆さんは鎌倉浄明寺の蕎麦カフェ「星音(ほしのおと)」

の店主です。