葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

「てんがらもん」194回 良い写真とは。

2015-12-03 20:54:06 | 「てんがらもんラジオ」

今回の番組はこちらです👉  「てんがらもんラジオ」ゲスト 写真家 熊副穣さん

番組が終わってインターネットで「写真家 熊副穣」を検索してみました。これは熊副さんが番組に出ることをご自分のブログで紹介されたものです。

そのブログは、「熊さんの部屋」 です。ブログがgooでしたので「読者登録」をしました、先客が一人、村永さんでした。

さて番組が終わってからの話ではじめてしまいましたが、熊副さんの話を聞きながら私が思い浮かべていた写真があります。数年前鎌倉で開かれていた写真展で見たものです。この写真展はデジカメ愛好者の団体の開いているものですから作品の多くは素人の写したものでしょう、中には団体を指導する写真家の作品があったかもしれませんが、私はその区別さえできない鑑賞眼しか持っていません。

ただそのなかに今でも印象に残っているものがあります、モノクロの二枚。二枚とも老人の顔写真で男と女が各一枚づつ、年齢をいえば90歳を過ぎているでしょう。それぞれ笑顔と言える表情とシワのよった面が巧みにマッチして見ている私の気持ちに入り込んでしまいました。自分も90歳台になったらこんな表情になっていたいものだと思ったもので、あらためて自分のなかにイメージとして収めなおしました。

番組で熊副さんが写真家として言われた、どんなものがいい写真か、撮った人の感動が見る人に伝わるもの、の言葉が私を納得させます。熊副さん自身が志布志湾の石油備蓄基地設置に対する漁民の反対運動に魅せられ、動いていく社会のなかで人々の暮らしはどうなっていくのかにレンズの焦点が当てられていくのです。

心臓の病から大手術をされたそうです、それでも「くたばるまで写真家として写真の現場にいたいという願望」を語られました、この言葉も私の心に響きます。そういう気力は写真におけるリアリズムの精神に立脚しているのではないでしょうか。

熊副さんがいい写真とは感動が見る人に伝わるもの、といわれましたがそれは放送にも通じることだと納得した番組でした。

コメント (4)
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