葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

去る者は日々に多し。

2015-12-15 22:19:33 | どこまで続くかこのブログ

「去る者は日々に疎し」という「余裕」もなく去っていく人が……。

今日は右隣のご主人の葬儀、とはいえ身内だけとのことでしたので玄関先でご挨拶だけしてきました。今年は中学時代の同窓生の喪中葉書がないと思っていたら、御主人が11月に亡くなったので、の葉書が届きました。

小父さん宅へ、奧さん(妻の従姉妹)の月命日で夕食を共にして来ました。何時迄も一人暮らしというわけにはいかない、この年明けが葉山で過ごす最後の正月か、というような会話、私たちの身辺から去ろうとしている一人です。息子さん家族にはお嫁さんのご両親が同居しているそうです。そういう場へ行かざるを得ないという思いは、すすんでという気持ちにはなれないでしょう。

以前もつぶやきましたが、80歳近くになったお陰で多くの人の死や境遇変化を見聞きすることが出来ます。若ければそれらは少し距離を置いたものとして映っていたものですが、今は掌を見るように見えてきます。

それはある意味ではこの年代の「特権」とも言えるのではないでしょうか。特別の権利を誰に対して主張するのか、自分の生きてきた「過去」に対してでしょう。積み重ねてきた80年前後の歳月を踏まえて「現在」がある以上「終焉」もその延長にあるわけですから、去っていく多くの人々を通じて「現在」という時間を深めることができる人生のなかで得難い時間を受け取っているのです。

コメント (6)
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