「縦のものを横にもしない」というのは面倒臭がり屋のことです。わが身にとっては慢性病のようなものです。ところが五七五の世界では「縦のものを横にする」ことが広がり出し、何かと議論を呼ぶようです。
例えば、これです、
『現代俳句大事典』(三省堂 2005年11月刊)を開いたら目につきました。
以前、インターネット句会に投句していた頃、
パスワードharunomegamiと入れてみる
と詠んだことがありました。インターネットでの応募ですから横書きが当たり前で、パスワードの句、これを縦書に書こうという気にはなりません。
ただ〈 春雨〉の句を横書きにしても
春雨の三時も過ぎぬ四時近き
と記します。それは「引用等は初出に従う」だけでなく〈春雨の3時〉では俳句にならないと思うからです。
さて、紅雀さんの川柳も来週になっています、「てんがらもんラジオ」での投句はブログを通じてだと横書きが多いでしょう。雑誌「川柳 つばさ」の5月号が届きました、もちろん句のある全頁縦書きです。
もう一回、さて、として、五七五の横書き誌をはじめるのは俳句界からでしょうか、川柳界が手をつけるのでしょうか「興味は募る」のです。