今日の「てんがらもんラジオ」のゲスト黒川久美さんの紹介ページがありました、
全文は、http://hort.nankyudai.ac.jp/human/kurokawa.html
黒川さんの幼児からの平和教育という話は、先月広島で開かれた全国保育問題研究協議会の夏季セミナーに触れてのことでした。その話の内容を夏季セミナーの案内文で紹介します。
【 幼い子どもにとって平和教育は難しい、早すぎるものなのでしょうか?
平和を愛する心を育む平和教育は、子どもの誕生の瞬間から始まるものです。おとなに愛されているという安心感や自己肯定感が育まれること、自分の思いを表現すること、仲間と話し合うこと...これらすべてが平和の心を育てることにつながります。平和の心は日常生活・保育の中で培われるのです。日常の保 育を平和の視点から捉え直してみるところから、乳幼児期の平和教育のはじめの一歩は踏み出されます。
平和とは、単に戦争のない状態(「消極的平和」)だけでなく、戦争を生み出すもととなる貧困、差別、 失業、虐待などのない、人権が守られている状態(「積極的平和」)を指すものです。この平和観に立っ て、子どもと保育と社会の今を見つめ、この時代を生きるおとなとして平和のために出来ることは何かを 学び、語り合っていきましょう。】
全国保育問題研究協議会のHPは、 http://zenhomon.jp/
インタビューした前迫さんが黒川さんのあつい思いを持った教育者としての面を話されていました、「なぜこう思うのか、どうしてこう考えるのか」とビシビシ指導されたと。
この厳しさは現実に正面から対した時、生まれてくる態度です。
子どもをめぐる貧困の根っこに親世代の貧困があり、その貧困は「あなたの責任」だと自己責任にされがちです。このような状況にある時、私たちは「なぜこう思うのか」「どうしてこう考えるのか」、自分に向きあって問い掛けべきだというのが黒川さんの指摘だと思います。同時にその作業は仲間と共に、でなければ解決の方向は見えてこないでしょう。
以前のブログです、
地元逗子の当時99歳の黒田さんという郷土史家が言われた「自分の頭で世の中のことを考えてみてください」、そして96歳の評論家・吉沢久子さんの「もっと考える人になるべきです」が思い出されます。(雑誌「女性自身」平成26年8月12日号)。
子供に対する大人の責任は考える事にある、来週の川柳の題に通ずることでした。