あなたの趣味は何ですか? 「しんぶん赤旗」「潮流」9/2
読書、映画・音楽鑑賞、スポーツ、旅行、釣り、絵画、将棋、登山…。仕事が趣味、社会活動が趣味という人もいるかもしれません
▼趣味がもたらすものは何でしょう? 頭を空っぽにして夢中で楽しめるひととき、ストレスからの解放、仲間との交流、技能の上達、あるいはボケ防止?
▼「『できること』が増えるより、『楽しめること』が増えるのが、いい人生」とは、精神科医で随筆家だった斎藤茂太さんの言葉です。武者小路実篤いわく「風流には嫉妬はない。利己的なものもない。没我的であり、工的なものである」。この「風流」を「趣味」と置き換えてもいい
▼1日から新連載小説「趣味で腹いっぱい」が始まりました。超高齢社会を迎え、人々の働かない期間がのびて、人生での趣味の比重が大きくなる中で、お金には換算できない人間の生きがいや幸福とは何かを追究していきます
▼作者の山崎ナオコーラさんは2004年、26歳の時『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。本紙インタビューで、その奇抜な題名について「本屋で同性愛の雑誌を見てクスクス笑っている人に『人のセックスを笑うな』と感じたことがありました。それぞれの一生懸命な営みを笑ってはいけないと思ったんです」と語りました
▼性別、年齢、学歴などあらゆる先入観と決めつけを排し、個と多様性の尊重をテーマに書き続けてきた山崎さん。小説を通して日々、問いを投げかけていきます。ご一緒に考えてみませんか?
と言うことで、山崎ナオコーラさんの「趣味で腹いっぱい」今日の「しんぶん赤旗」掲載分の前半だけ、
ここに「俳句」がでてきます、「俳句を詠ん」でのんびり過ごす「理想的日常への夢」が述べられています。でも俳句を詠んでいることと「のんびり過ごす」生活とは一体のものか? 違うと思います。
まあ、生活のやり繰りに苦労しないと仮定しても、俳句=のんびり生活 にならないのが少なくても現代俳句でしょう。昔の俳句入門書は知りませんが、今本屋で手にするものは「俳句は生きがい」とか「自己表現」などと俳句つくりを語っています。
のんびりすることが生きがいだとか、それが自分らしさの表れだと言う人ならそれでいいでしょうが、21世紀の日本人には居ないのではと思います。確かにのんびりしたい気持ちはありますがね。