某文化センターで月に1回、建築史講座を受講している。今回のテーマは今和次郎『日本の民家』(岩波文庫)を中心にしたものだったが、併せて「考現学」(modernologio)にも触れた。いやはや、今の広範囲な研究対象を知るにつけ、こんな学者がいたのか(?!)と驚いてしまった(・・;)
今 和次郎(こん わじろう、1888年(明治21年)- 1973年(昭和48年))は、早稲田大学教授。建築家。民俗学研究者。「考現学」の創始者。
今は元々芸大(東京美術学校図按科)卒なので、民家のスケッチも上手くて見易い。
先生もおっしゃっていたが、今はフィールドワークを主体とし、写真を撮るように当時の生活の諸々をスケッチ(写生)している。要するに田舎も都会も探究心の趣くまま被写体を手当たり次第「激写(スケッチ)」しまくり、更には統計まで取っていた(!)のだと思う。
「考現学」の一切しらべでは、銀座のカフェー服装採集など、めちゃくちゃディープで広範囲な好奇心の有り様には思わず笑ってしまう(^^;;。
赤瀬川原平たちの「トマソン」にも影響を与えたらしいが、私的にはトマソン(野球選手じゃない)よりも今の方が、そのエネルギーの過剰さ故に断然面白い。
2012年に国立民族学博物館で展覧会「今和次郎 採集講義―考現学の今」があったようだが、こんなに面白い学者だと知っていれば観に行ったのに...。Youtube動画にこの展覧会の解説映像総集篇があったのでご参照あれ。民博館長の語りにより、今和次郎の全体像が見えてくる。
ちなみに、建築史講座の先生が長期出張に出かけるため、講座が6月で終了になる。ド素人の愚問に(唖然としながらも)嫌がらずに答えてくださり、感謝&頼りにしていただけに残念!なにしろヴァザーリ『美術家列伝』全訳にも参加されている先生なのだ。
今 和次郎(こん わじろう、1888年(明治21年)- 1973年(昭和48年))は、早稲田大学教授。建築家。民俗学研究者。「考現学」の創始者。
今は元々芸大(東京美術学校図按科)卒なので、民家のスケッチも上手くて見易い。
先生もおっしゃっていたが、今はフィールドワークを主体とし、写真を撮るように当時の生活の諸々をスケッチ(写生)している。要するに田舎も都会も探究心の趣くまま被写体を手当たり次第「激写(スケッチ)」しまくり、更には統計まで取っていた(!)のだと思う。
「考現学」の一切しらべでは、銀座のカフェー服装採集など、めちゃくちゃディープで広範囲な好奇心の有り様には思わず笑ってしまう(^^;;。
赤瀬川原平たちの「トマソン」にも影響を与えたらしいが、私的にはトマソン(野球選手じゃない)よりも今の方が、そのエネルギーの過剰さ故に断然面白い。
2012年に国立民族学博物館で展覧会「今和次郎 採集講義―考現学の今」があったようだが、こんなに面白い学者だと知っていれば観に行ったのに...。Youtube動画にこの展覧会の解説映像総集篇があったのでご参照あれ。民博館長の語りにより、今和次郎の全体像が見えてくる。
ちなみに、建築史講座の先生が長期出張に出かけるため、講座が6月で終了になる。ド素人の愚問に(唖然としながらも)嫌がらずに答えてくださり、感謝&頼りにしていただけに残念!なにしろヴァザーリ『美術家列伝』全訳にも参加されている先生なのだ。