国立西洋美術館で「ウルビーノのヴィーナス―古代からルネサンス、美の女神の系譜」展を観てきた。
同じく西美の講演会、フィレンツェ美術館特別監督局長官クリスティーナ・アチディーニ氏による「フィレンツェ美術館特別監督局―伝統と未来のはざまの美術館」も聴講した。
ボローニャのFさんからお聞きしたところによると、「ダ・ヴィンチ展」での《受胎告知》日本貸し出しをウフィッツィが渋っていたのを、このクリスティーナさんが説得して展示できたらしい。なるほどと納得できたのは、フィレンツェ美術館特別監督局はフィレンツェの美術館を統括する機関であり、ウフィッツィもピッティもアカデミアもその傘下「Polo(ポーロ=グループ)」に入っている。今回の《ウルビーノのヴィーナス》もその尽力の賜物だろう。
ちなみに最近Poggio a Caianoに世界初の静物画専門美術館が開館したのだが、その「静物画美術館」もポーロのひとつだとか。
では、何故そこまで日本に好意的なのか?もちろん日伊の文化交流のためであるだろう。が、実は講演会でふーむと納得したことがあった。今回の展覧会主催者である読売新聞社がウフィッツィ所蔵のウッチェロ作《サン・ロマーノの戦い》の修復を支援することになったという。
ウフィッツィの予算が少ないことは知っていたが、こんな手もあるのかと美術品の持つ力に改めて目を開かせてもらった。クリスティーナさんってやはり凄腕の長官だと思う(^^;
ということで、トラパニの「カラヴァッジョ展」レポートと入り乱れての「ウルビーノのヴィーナス展」感想が続く予定であるが、いつものように尻切れとんぼにならないようにしたい(^^;;;
同じく西美の講演会、フィレンツェ美術館特別監督局長官クリスティーナ・アチディーニ氏による「フィレンツェ美術館特別監督局―伝統と未来のはざまの美術館」も聴講した。
ボローニャのFさんからお聞きしたところによると、「ダ・ヴィンチ展」での《受胎告知》日本貸し出しをウフィッツィが渋っていたのを、このクリスティーナさんが説得して展示できたらしい。なるほどと納得できたのは、フィレンツェ美術館特別監督局はフィレンツェの美術館を統括する機関であり、ウフィッツィもピッティもアカデミアもその傘下「Polo(ポーロ=グループ)」に入っている。今回の《ウルビーノのヴィーナス》もその尽力の賜物だろう。
ちなみに最近Poggio a Caianoに世界初の静物画専門美術館が開館したのだが、その「静物画美術館」もポーロのひとつだとか。
では、何故そこまで日本に好意的なのか?もちろん日伊の文化交流のためであるだろう。が、実は講演会でふーむと納得したことがあった。今回の展覧会主催者である読売新聞社がウフィッツィ所蔵のウッチェロ作《サン・ロマーノの戦い》の修復を支援することになったという。
ウフィッツィの予算が少ないことは知っていたが、こんな手もあるのかと美術品の持つ力に改めて目を開かせてもらった。クリスティーナさんってやはり凄腕の長官だと思う(^^;
ということで、トラパニの「カラヴァッジョ展」レポートと入り乱れての「ウルビーノのヴィーナス展」感想が続く予定であるが、いつものように尻切れとんぼにならないようにしたい(^^;;;
僕も今日時間ができたので行ってきました。
いやー勉強になりました!
ルネサンス期の新プラトン主義と官能性のせめぎあいなんかたまらない!
Juneさんはカタログ買われたか存じませんがカタログにはカラヴァッジョの名前もちらほらー。
欲を言えば現代に至るまでのヴィーナス展になればとも思いますがないものねだりか。
チケットあらためましてありがとうございました!
こちらもぼちぼち入荷していますが、現代美術館の川俣正とか世田谷美術館のイリヤ・カバコフとかJuneさんいりますか?
これから春の大型企画展のチケットがはいるとおもいますのでそしたらまた連絡しますね。
しかしブログ頻繁に更新されてますね。
okiさんもご覧になりましたか!本当に勉強になりましたね。
私的にはヴィーナ図像におけるミケランジェロ~ポントルモ(フィレンツェ)とジョルジョーネ~ティツィアーノ(ヴェネツィア)の図像の対比と影響関係などが興味深かったです。これって新プラトン主義が華やかなフィレンツェと官能美のヴェネツィア派という対比にしても通じるかも、なんて美術ド素人は勝手に単純図式化してしまいました(^^;;;
で、もちろん図録は購入しましたよ~。シモーネ・ペテルツァーノやアンニバレ・カラッチなど、どうしてもカラヴァッジョに言及せざるを得ない画家たちの作品も展示されてましたしね♪この二人の画家作品は私的にもしみじみ注目、作品も質の高いものでした。あとでブログでも扱いたいと思います。
現代に至るヴィーナス展も面白いでしょうね!古典主義からマネの《オランピア》に至る流れも面白いし、その後の多様な変容なども興味尽きませんね。
で、okiさん、最近現代美術も視野に入ってきましたのでチケットよろしくです。いつもありがとうございます(^^)v
え~っと、それから、最近更新が多いのは旅行の時差ぼけ→不眠症気味になっているからです(^^;;;
ティントレットなんか出てきたのも面白かった。
ところで大倉集古館の「ガラスー町田市立博物館所蔵から」のチケットと太田記念「北斎」もあるのですが一緒に入れましょうか?
前者は16日まで、後者は26日までですのでお早めに回答を!
図録に、ヴェネツィアなのに素描もするティントレットにフィレンツェ人が親近感を抱いたようだ、というような記載が面白かったです。
で、Okiさん、いつもありがとうございます!大倉集古館をお願いしてよろしいですか?
今日は東京都美術館「芸術都市パリの100年」観てきましたが、絵画、写真、彫刻、版画と盛りだくさんなのにお客さんがらがら。
毎日主催の催しは客が入りませんねー。
疲れてブログは明日かなー。
それはそうとカラヴァッジョ研究者宮下先生が「刺青とヌードの美術史ー江戸から近代へ」、NHKブックスあらわされていますね。
宮下先生がこの領域も守備範囲とはー。
「ウルビーノのヴィーナス」も23ページに載っていますよ。
チケットが届きました!okiさん、いつもありがとうございます!!
「芸術都市パリの100年」は盛りだくさんの内容でしたか。okiさんのご感想を楽しみにしてますね。
私の方も今回Y新聞販売店から2展覧会チケットを入手しましたのでお送りします。でも、コロー展は入っていなかったのですよ(涙)。集金人さんにはお願いしたものの、入ると良いのですが...。
ところで、宮下先生の本をご紹介いただき感謝です!!私も意外でしたが、何かカラヴァッジョと共通するものがあるのかも知れませんね。私もぜひ読んでみたいと思います。okiさん、貴重な情報をありがとうございました!