ゲストのむろさんさんからの情報です。(多謝多謝!!>むろさんさん)
NHK-BS1で、BSドキュメンタリー「疑惑のカラヴァッジョ」が放送予定だ。
・月日:5月13日(水)(12日の夜)
・時間:午前0:15~午前1:01(46分)
https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/Z95RPGX136/
「発見された油彩画は、カラヴァッジオの手による本物か、それともコピーなのか? 欧米の美術界で展開された駆け引きや縄張り争い、名声とマネーの騒動の一部始終の舞台裏。
2016年、フランスの民家の屋根裏で見つかった「ホロフェルネスの首を斬るユディト」。旧約聖書の逸話を大胆な構成で描いた絵だ。バロック期の天才の作品ならば、推定価格は150億円・・・各国から集まった鑑定家の意見は割れ、国家や有名美術館、コレクターの思惑が交錯。国際的PRを展開したオークションは、想定外の事態で幕を閉じるーー原題:The Caravaggio Affair(フランス 2019年)」NHKサイトより
この屋根裏から発見されたカラヴァッジョ(?)作品については、以前、拙ブログでも書いたことがある。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/00ce61b87a4018f15c79cebc85878e8c
さて、トゥールーズでオークションに出されたのは知っていたが「国際的PRを展開したオークションは、想定外の事態で幕を閉じる」というのが、実に興味津々ですね!!
今まで見たカラヴァッジョのテレビ番組では一番面白かったと思います。でも最後の結末がちょっとなあ。近い将来メトロポリタン美で見ることができるのでしょうか?
真贋判定についてはパピの説を支持します。また、モレリの鑑定方法を使ってルーアンのキリストの下のまぶたや白い衣の表現とユディトの絵のベッドのシーツを比べるところなど、興味深く見ましたが、ルーアンの絵自体2016年上野カラヴァッジョ展でヴォドレ女史は真筆リストから除外していたし…(私はルーアンの絵を見たことはありませんが、刑吏のモデルは他のカラヴァッジョ作品の登場人物と同一人に見えるので、ルーアンの絵を真筆と思いたいのですが。)
番組の中ほどで言われたカラヴァッジョの未完成作品にフィンソンが手を入れて完成させたという考えは、なるほどと思いました。
多分、そのうちにMETに入って「カラヴァッジョ作品」として展示されるのでしょうね。それにしても、キース・クリスチャンセンが裏で暗躍していたようで...(;'∀')
確かにパピ説、なかなか説得力がありますね。ルーアン作品は実見していますが、私的にも真作だと思っています。
で、「カラヴァッジョの未完成作品にフィンソンが手を入れて完成」だとすると、ユディットだけがカラヴァッジョらしいのが了解されます(^^ゞ
それにしても、最近多い真作発見とオークションの舞台裏がよ~くわかる面白い番組でしたね。むろさんさん、貴重な番組情報をありがとうございました!!
すごくおもしろかった!
絵画の、特にお金が絡む話となるとなんとも生臭くて、まさに魑魅魍魎の世界ですね。
「真筆と認定されれば100億円なんて3,4年で回収できる」にも納得してしまいました。
誰が作者であろうとテレビ画面で見る限り傑作であることは間違いないと思いますが、METに入ったら徹底的に鑑定するんでしょうね。
その過程、結果も面白そうです。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/9a9420706f7cec00eb06cfedba3cc076#comment-list
そして昨日のコメントで書いた番組中のモレリの鑑定方法の部分に出演していたJohn Gash氏がこの論文の執筆者でした。半年少し前ぐらいなのに、こちらから情報提供しておいてすっかり忘れていました。なんとも情けない話です。論文中にはルーアンの鞭打ち、バルベリーニのユディト、今回の絵の老婆のしわの部分のX線、赤外線写真など番組で紹介されたもののほとんどが掲載されていますので、ご確認ください。(確か芸大図書館でコピーを取られていますよね。)
いつものことですが、コピーを取ったらそれだけで安心してしまい、論文は読まずに放置していたのですが、今回この番組を見て論文執筆者の主張内容が分かったので、今のように外出自粛で暇がある時に(私の英語力で理解できるかは分かりませんが)じっくり読んでみようかと思った次第です。
なお、カラヴァッジョの絵の真筆とコピーについて、番組を見ていろいろ思うこともありますので、考えがまとまったら後日コメントさせていただこうと思います。その節は是非忌憚のないご意見・反論をお願いします。
で、私も「真筆認定」が生み出すお金のからくりに唖然としてしまいました。美術品売買の裏側は本当に生臭い世界ですね(^^;
もしかして、METは既に調査を始めているかもしれませんし、多分、キース・クリスチャンセンの論文も出ると思います。どんな結果になるんでしょうね??
で、Luntaさんお薦めの映画「大列車作戦」は見ていなかったので、そのうちDVDを借りたいと思っています(^_-)-☆
ジョン・ガッシュは番組でも真作だと言っていましたね。ぜひとも、むろさんさんのご考察コメントをお待ちしております!!
ちなみに、プラドのゴリアテのX線写真ですが、むろさんさんがおっしゃる通りカラヴァッジョらしいですよねっ(^^)
で、確かに袖の表現比較もなるほどでしたね。この作品の中にカラヴァッジョらしさと疑問点とが同居しているのが興味深かったです(^^ゞ
METも迫力ある「カラヴァッジョ作品」が入るようで目出度い結果でしょうが、でも、「美術館購入」ではないという裏技が凄いですね。
で、ドゥッチョの”聖母子”がそれほど高価だとは知りませんでした(^^;。今度のカラヴァッジョ(?)は "price undisclosed" なので、どちらが高いのかも謎のままですね。あ、寄贈だと$0になるのでしょうかね??
見逃しました😭😭😭
で、見逃がしたなんて残念です!!
いつもmomoさんにはDVD録画して頂いているのに、我が家の録画機はDVD録画のできないハードディスクタイプなので、お役に立てず本当に申し訳ないですm(__)m
金曜日に再放送があったようですが、再々放送してくれると良いのですが...。う~ん、最後の手段はNHKオンデマンドになるのでしょうか(-_-;)
とりあえず番組内容のサクッと概要を頑張ってみますね(汗)。