今回の展覧会ではレンブラント《髭のある男の肖像》が展示されていた。
レンブラント・ファン・レイン《髭のある男の肖像》 1643年 油彩、板 21×16cm
ヨハネ・パウロ2世美術館 ©Museum John Paul Ⅱ Collection
私は美術ド素人なので、レンブラント帰属問題についてはよくわからないのだが、帽子の縁を描写する黒くうねうねとしたひと筆に目が惹かれ、どこかで観たような気がしてしまった。多分、版画作品やトローニー作品の中に同じような帽子があったのかもしれない。
実はこの作品を観ながら、ふと、この黒くて地味な帽子とは全然違う、深紅色の美しい帽子を思い出してしまった。
その深紅色の帽子の作品は、今まで観たレンブラントの中で一番好きな作品であり、最も美しいと思っている。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rembrandt_-_Saskia_in_pompous_dress.jpg
このリンクよりもガイド本の方がまだ良いような気がするので、デジカメ撮影してみた(汗)
カッセル美術館のガイド本
レンブラント《サスキアの肖像》(1633-1634年頃)カッセル美術館
実物は、帽子も衣装も、その天鵞絨の真紅色の深い色合いはもっと美しい。高貴さを感じさせる横向きのサスキアからは、画家の妻への深い愛情が滲み出ているように思われ、本当に素晴らしい作品なのだ。