「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

おこもりがちな日々の元ジュリー・アンドリュース・ファンクラブ会員によるクラシカルな英国話

2021-06-30 13:00:14 | 本/音楽/映画
最近手に入れた2冊の本のご紹介。

最初が、ジョージ・ミケシュ著 English Humour for Beginners(初心者のための英国的ユーモア 1980年)。

今や英国を紹介する本としては古典的な部類になるかもしれない。

ジョージ・ミケシュはハンガリー人である。20代半ばに新聞社から派遣されてロンドンにやって来た。



彼にとって英国は「不思議の国」だったのだろう。

いろいろと英国の不思議を解説しているが、最後の方にHow to be a General Alienという項目がある。そこで彼は、英国人と欧州大陸人の差異を面白おかしく説明している。



以下のような具合である(赤い字の部分)

「欧州大陸(英国以外の欧州)では日曜日になると、もっとも貧しい人たちでも自分が持つ最も良いスーツを着て、他人から尊敬を得ようとし、したがって国全体がとても明るいものとなる。しかし英国では日曜日に金持ちですら適当な服を着て、男はひげも剃らないため、国全体が暗くだらしなく見える」

今やリモート・ワークな時代だから、このあたり(↑)は、ハンガリーあるいは欧州大陸のどこの国だってかなり変わっただろう。常時カジュアルみたいなところも多いはずだ。しかし著者によるこの比較に当てはめて話をすると、日本の生活スタイルって英国型かもしれないね。日本人は休日は自宅で寛ぎたいのであり、寛ぐためには多少はだらしない恰好がしたいものなのである。私なんて、オンでもオフでもいつもそうで、今これを書いている日(=休日である)もヒゲがボウボウで、ジーンズを履いて、シャツの裾を外に出している。それで何が悪い?(笑) 

一方、英国と日本の日曜日を比較すれば、日本は英国以上にカジュアルというか、くだけた格好をしている人が多いように思う。日曜日の正装の度合いでは、欧州大陸>英国>日本という微妙な差異による順位が成り立つかもしれない。

「欧州大陸では避けられるべき話題のひとつは天気である。ところが英国では少なくとも1日200回は『いいお天気ですわね?』なんて言わないことには、変に思われる」

欧州大陸ではそうなのか? 天気を話題にしちゃ、洗練されていないとみなされるのか? 知らなかったな。英国人が天気の話題が好きなのは有名だし、私も辟易するくらいそれを言われたことはある。しかし少なくとも日本じゃ、それを言って嫌がられることはないな。斯様に、この点でも英国は日本に近いのかもしれない。

次の本の話に移ろう。

こちらは東大の先生である新井潤美さん著 <英国紳士>の生態学。



これがまた英国の古典的な社会階層について書いた本である。

マイ・フェア・レディというミュージカル(舞台あるいは映画化されたもの)をご存じの方も多いことでしょう。同じ英語を人々はしゃべっているのに、その人々が属する社会階層や地域によってアクセントあるいは言葉の表現自体があまりに違うことがそのミュージカルの主題になっている。英語に限らず、どこの国の言葉でも似たようなことはあるのだろうけれどね。

英国の名優スタンリー・ホロウェイは、ロンドンやニューヨークの舞台でマイ・フェア・レディに出演したし、米国でそのミュージカルが映画化された時にもそれに出演した。

そのことが、この本でも紹介されている。



彼が演じたのはミュージカル主人公のイライザ・ドゥーリトル(オリジナル・キャストはジュリー・アンドリュースがそれを演じ、映画ではオードリー・ヘップバーンが演じた)の父親であるアルフレッド・ドゥーリトル役だ。これがまたどうしようもない男で、働かないし、飲んでばかり。娘であるイライザは、その美しくない英語のアクセントを矯正して上品に話せるようになるため、音声学者のヘンリー・ヒギンズ教授宅に住み込んで話し方を学んでいるのだが、その意味を誤解したイライザの父親アルフレッドは、ヒギンズ教授にカネをせびりに来たりする。

この動画はその父親アルフレッド(スタンリー・ホロウェイ)が歌うWith A Little Bit of Luck♪ (邦題は「運が良けりゃ」)



3人の男の先頭を歩いているのがアルフレッド役のホロウェイである。

いわゆるコックニー訛りなので、何を言っているのかさっぱりわからない・・・。

かつて日本でも、この曲は大正製薬のゼナのCMで使われた。

いかにも昔の所ジョージ的だ。

CMの中ではこの曲は、最初に所ジョージによって、最後に男性コーラスによって歌われる。



この<英国紳士>の生態学の著者である新井さんは、もうひとつの英国的ミュージカルであるメリー・ポピンズについてもかなりのページを割いている。

第七章の表題は「階級を超えるメ(ア)リー・ポピンズ」。



メリー・ポピンズもまた米国において、ウォルト・ディズニーによってジュリー・アンドリュース主演で映画化された。マイ・フェア・レディが映画化されたのと同じ年、1964年の作品である。

銀行員であるバンクス氏宅に2人の子供の乳母として空から現れたメリー・ポピンズ。彼女はバンクス邸で乳母として働いている時は英語をとても正確に話すが、煙突掃除人でボーイ・フレンドのバート(ディック・ヴァン・ダイク)や子供たちと外に出かけた時はちょっと違った振る舞い、言葉遣いも見せる。

歌や踊りが多い作品だが、こちらはなかなかのシーンだ。



因みにこの「ヴァン・ダイク」はオランダ系の姓だが、彼は米国生まれで米国育ちであり、生粋の米国人である。したがって映画出演に先立って、彼は英国労働者階級の英語のアクセントを習得するのにかなり苦労したらしい。

話があちこち飛ぶが、この<英国紳士>の生態学を読んでかなり時間が経ってから、私は著者である新井さんの別の本をかつて読んだことがある事実に気が付いた。それがこの本だ(↓)。



話がまた変わるが、そしてこれは以前にも書いたことがあるかもしれないが、私は10代の後半にジュリー・アンドリュースのファンクラブに入っていた。ジュリー・アンドリュースが来日した際は、ファンクラブ経由でS席のチケットを入手し、大阪フェスティバルホールのコンサートに出かけたことを覚えている。この時のライブ録音はその後LPレコードなり発売された。海外でも売られたようで、今も稀にそのLPレコードが売買されている。

どんどん話が変わるが、こちら(↓)はマイ・フェア・レディのロンドン・オリジナル・キャスト版CDである。我が家にあって、先にご紹介したスタンリー・ホロウェイや、舞台で主役を務めたジュリー・アンドリュースや、ヒギンズ教授役を務めたレックス・ハリソンの声が聴ける。こちらは現在でも簡単に手に入る。Amazonでもどこでも。ご関心ある方はお探しください。



ジュリー・アンドリュースついでに、こちらもどうぞ。名画サウンド・オブ・ミュージックからド・レ・ミ♪



ジュリー・アンドリュースは存命だが、ここで長女リーズル(動画の姉妹の中で最も背が高い)役を演じたシャーミアン・カーは数年前にお亡くなりになったね。

話があちこちに飛んで、なんだかよくわからない説明になってしまった。

本を読んでいると、そこに書いてあることがあちこちの古い記憶をつなげて行くので、面白い。
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逃げて勝てればいいな・・・なんて思いながら読書する@鎌倉七里ガ浜 + テリー伊藤さん

2021-03-20 12:00:28 | 本/音楽/映画
ちょっと前にこのブログでもご紹介した田中泰輔さんの「逃げて勝つ投資の鉄則」(日本経済新聞出版)を読み終わった。平日のみ、1日20分だけ読んで楽しんだ。



とても緻密に書いてある。語り口は30年くらい前から変わらず、独特だ。

アカデミック過ぎることはないし、逆にトレーダーの直感を語ったような根拠薄弱な文章とも違う。

長年市場で活躍してきたストラテジストが書いた実践的な内容だ。



この本は2020年の秋に出ている。



田中さんは今年以降何年かかけて起こりそうなことを、いくつか予測してみせたのだが、早くもこの2月~3月で部分的にではあるがそれらの多くが現実になってしまった。

市場って早いよねえ。だから熱心な読者としては、「では先生、ここからどうしましょ?」と更なる疑問が出て来る。

田中さんの最新YouTubeでもじっくり見ればよいかな。



数日前に収録されたものだ。時間がある方はどうぞ(私はまだチェックしてないけど・・・)。

田中さんによれば、今後も米国を中心に据えて投資せよとのこと。全く同感である。



理由はいろいろあるが、米国はやはり考えやすいのだ。日本や最近の欧州とは異なり、今も米国では金融政策が曲りなりにもなんとか有効である。また金融政策がとてもロジカルで活発であり、経済もそれに反応する。情報も多い。FRB(米国中央銀行)は特に情報を多く発信している。また米国経済にはダイナミズムがあるし。ドル円相場の動きの背景も日本の状況から考えるよりも、米国の状況から考えた方がよくわかる。そのように田中さんは書いている。

一昨日の会議(FOMC)後の記者会見におけるパウエルFRB議長(↓)。彼はインフレ率を適度な水準に押し上げることや、雇用を拡大することを目指している。また雇用については、人種間の失業率の差が拡大していることを気にかけているようだ。中央銀行による金融政策は全体の失業率を改善することには貢献できるだろうが、米国民の様々なグループ間の失業率の差を調整することは難しいと思うが・・・。



この数十年間の代々のFRB議長を振り返ると、変な人はいなかったように思う。パウエル氏もとてもいい。

では田中さんが言うように米国を中心に据えるとして、米国の何を選んで個人は投資すれば良いのか?とそれを考えてしまうね。


【Source: Yahoo FInance、Investing.com】

代表的指数のS&P500がその時点で史上最高値を付け、その後はコロナ禍の深刻化で急落した昨年2月19日時点の上記3つの米国株式指数の水準を100としよう。

その後の動きはこれだけ違い、何を選んでいたかで差は大きく出た。

それでも全部が上昇しているうちはまだいい。今年の2月後半からは相場付きが変わった。指数によりプラスマイナスが逆に出るような日も多くなった。

ハイテク系や新興企業の多いNasdaq総合とクラシカルなダウでは様相が異なり、ご覧のように5週間の通期合計リターン(右端)ではかなりの差が出た。


【Source: Yahoo FInance、Investing.com】
最終日3/19は米国東海岸時間午後3:30あたりで集計してしまっている。

Nasdaq総合はマイナス、ダウはプラスで、両者の差は10%だ。昨年来すごい上昇を記録したNasdaqもこうなるし、一方最近まで不冴えだったダウが、ここ5週間は逆に好成績。

わからないものですねえ。Nasdaqがもっと落ちたらそのETF買うのになぁ・・・と思うのだが、そう思っていると下がってくれないものである(笑)。

話がここから変わる。年齢を重ねた時の生き方としてテリー伊藤さんが良いと思うものを説明している本だ。

昨年7月に出たもので、老後論。シニアなみなさん、読んでみます?



「この期に及んでまだ幸せになりたいか?」と、すごい副題。

明日からこれを読んでみましょう。



テリー伊藤さんの本なのだから、おとなしいシニア生活論ではない。

テリー伊藤さんには悪いが、私はこれを古書で買った。

なにせ1円だったのだ(↓の丸印のところ)。



しかもまったく読まないまま売られたと思われる、キレイな本だ。得した気分。1円で買った本で、何時間か楽しく過ごせる。

テリー伊藤さんは鎌倉に家をお持ちだ。

このYouTube(↓)でも語っている通りである。



七里ガ浜から稲村ガ崎にかけて、彼が散歩する。

このブログにも過去に何度も登場した景色がいっぱい出て来る動画ですよ。
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英国の朝食的な昼食(1) Prince @Charles_HRHのGreat Britishnessと鶴岡八幡宮の散歩

2020-11-23 12:00:07 | 本/音楽/映画
このYouTubeから始めましょう♪



みなさん、グッド・アフタヌーン。

Royal Mailで本がやって来た。



買ったのは古本だ。日本で新品を買うと5,000~6,000円するし、それはちょっと馬鹿馬鹿しい。

Amazon Co.UK(英国のAmazon)で古本を買ったら、送料込みで771円で買えた。



赤く囲んだところがそれだ。

不思議なのは日本のAmazonで同じ古本を日本の古書店から買うと、送料込みの価格はもっと高くなってしまうこと。なぜ?

英国のチャールズ皇太子のフェイクであるPrince @Charles_HRH氏著のとてもおかしな本。



著者はTwitterやFacebookにおけるチャールズ皇太子のフェイク・アカウントで有名になった。

ただのジョークではあるが、とても上手く作られたものとしてそれは広く受け入れられている。

英国においても、たまにそのジョークがわからない人がいるが。

同じようなジョークは日本では成立しないでしょうねえ。



この本の使い方:



● 正しい位置にこの本を置き、視界の途中に障害物がないように注意する。
● 本を開き、左から右へ、一度に1ページ読む。
● 読み終えたら、本を閉じ、そのあともこの本を見つけやすいような場所に置いておくこと、例えば・・・

と面白おかしく始まる。

画像が途中で切れているが、「 ● この本を武器やドア・ストッパーとして使用してはならない」とも書いてある。

目次は以下の通り:



様々な話題について語る本だ。

チャールズ皇太子本人は少々シニカルなユーモアを持つ人だが、この著者もそれっぽいのでおかしい。

スターバックスについても、酷評している。



でもそれってわかる気がする。

実際、スターバックスのコーヒーっておいしいですかね? 

自動車:



「以下の2つのうち少なくとも1つ、出来れば2つともあるのが望ましいが、それらを揃えられないなら、あなたは英国でドライブを楽しむべきではない」とある。

その2つとは・・・

1. ベントレー、ロールスロイス、あるいは8頭の馬が引く馬車
2. 運転手

英国の朝食、つまりイングリッシュ・ブレックファースト。その中でもボリューム感のあるフル・イングリッシュ・ブレックファーストについても著者独特の説明がある。



しかしまたその説明もおかしい。



「(↑)外国からやって来た旅行者は英国で伝統的なイングリッシュ・ブレックファーストを楽しむ。なぜなら彼らは自国でそれを頻繁には食べられないから・・・」

と書いて

「(↓)もしそれを頻繁に食べていたら、外国人は死んでしまう。そうした食事は、彼らの遺伝子にないことなのだ」とある。



朝食は大事だと私も思う。1日で一番早い食事である朝食が一番カロリーの高いものであってもいいくらいだ。だって、そこから活動が始まるわけでから、それは理にかなっているしょ? むしろ夜遅くに一番のごちそうを食べる習慣が間違っている。「昼からそんなごちそうなんて、贅沢だ・・・」などと言われることがあるが、その言い方も間違っている。

夜になりもうちょっとしたら寝るという時になって、いっぱい食べるのはまずい。人間ドックの問診票でも「夕食のあと、何時間後に就寝するか?」という質問がよくあるくらいだ。就寝時間から遠い時間帯に、つまり夜よりは昼、昼よりは朝に多くを食べるべき。

と言いつつ、こちらは我が家の休日の朝食。しっかり食べる方ではあるが、そんなに多くを食べてはいない。



そうだ、このあとでフル・イングリッシュ・ブレックファースト(みたいなもの)を作って昼と夜の間に食べたら、それで1日を終わってもいいかも。

朝食をそれなりに食べてるのだから、ハイ・カロリーなフル・イングリッシュ・ブレックファーストを中間的な時間帯に食べればそれで充分でしょう。1日2食だが、2食とも内容的には朝食だ(笑)。

奥様はこれから江戸のご実家に1泊でお出かけだし。

ホンモノのチャールズ皇太子(フェイク・アカウントの著者じゃなく)は、立派な著書がいくつかある。

これは私の大好きな本で、A Vision of Britainという。



英国のあるべき建物や景観を論じたもの。

王族だから何を言ってもいいらしく、そりゃもう遠慮なく切り捨てる。

テムズ川から見えるこの建物(↓)を見て、「こんなワードプロセッサーみたいな建物の中で人間が働くのだろうか?」と。



私も同感で、どうしてこんなデザインにしなければいけないのか?と疑問に思う。しかし、王族からそう言われた施主や設計者は当惑するだろうねえ。

また、あまりに高い建物をロンドンに建てる建築家に「どうしてこの古くからの街にそんなに高い建物が必要なのか?」とホンモノのチャールズ皇太子は問う。

皇太子からの問いに一生懸命答える建築家に対し、「私はそうは思わない」と、この皮肉な笑顔。



【つづく】
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藤野英人著「投資家みたいに生きろ(ダイヤモンド社)」を読む@鎌倉七里ガ浜

2020-07-19 04:00:16 | 本/音楽/映画
悪天候が続くなぁ。

まあ、サザンオールスターズでも聴いてください。明るいから。



今回話題にしたい本の著者、藤野英人さんは著名ファンド・マネジャーだ。

野村出身で外資系資産運用会社をいくつか経験し、自分の投信会社を立ち上げた人。

それはひふみ投信という。とても個性的な投信会社だ。

藤野さんはおそろしく多彩で、楽しい人でもある。

逗子市内の丘の上、逗子湾を見下ろす最高のロケーションに藤野さんは住んでおられるらしい。

我や妻が時々こうやって逗子湾でドガティ君を遊ばせているのも、藤野さんに見られているかもしれない。



これは2年前の画像だ。寒い5月の早朝。逗子湾っていいですよ。

藤野さんは愛犬家でもあるらしいしね。すばらしいな。

画像(↓)は藤野さんの愛犬ではなく、我が家のアイドル、ドガティ君。



これから散歩に出かけるところである。

朝の散歩のためレインコートを着せられてしまったので、外は雨であることが彼でも理解できて、憂鬱になった顔つきだ。

彼は雨が嫌いなのである。そして憂鬱になったり、関心が失せると目が細くなる。

しかし興奮したり、興味が強くなると、目が真ん丸になるのである。

話がそれた。

資産運用業界の人たち、あるいはそのお客様である機関投資家(保険会社や年金基金など)である人たちの中にも逗子や鎌倉に住む人がいて、横須賀線で見かけることがある。

藤野さんもそのひとりだ。

こちらが藤野さんが昨年出した本である。私は先週になってやっと読み始めた。



これは「投資家になろう」という本ではなく、「投資家みたいな生き方をしよう」と主張する本である。

投資家たって、以下のように2種類のグループがあると思う。

● 保険会社、年金基金、投資信託委託会社などで、他人から集めたお金をまとめて何かに投資している人たち
● 自分自身が大金持ちでそのおカネを何かに投資している人たち

藤野さん自身もかなりのお金持ちだろうが、基本的に彼は前者である。

ヘッジファンド界の巨星ジョージ・ソロスは前者でもあっただろうが、後者でもある。それも桁違いにデカい資産を持つ。



でもまあとにかく、全部ひっくるめて「投資家」と呼ぶのだろうね。

藤野さん自身は多才だし何にでも関心を持つタイプの人なので、この本は、まるで藤野さんが「あれもやりましょう、それもやりましょう、そしてこれも・・・」と言っているみたいに、多くの人に散漫に見えてしまうかもしれない。

しかしこの本の最初の方に、面白いことが書いてあった。 藤野さんによれば日本人は2つのグループに分かれるという。

● 失望を最小化する人たち(圧倒的多数派)
● 希望を最大化する人たち(少数派)



前者は将来を悲観し、何をしたところでどうせろくなことがないのだから、なるべく将来の失望を小さくしたいと考える人たちである。行動パターンはリスクの最小化になりがちである。例えばその人たちは、現在の勤務先がどんなにひどいところでも、転職も起業もどうせろくなことにならないと考え、そのままずっと同じところで働こうとする。それは藤野さんが挙げた例に過ぎないが、とにかくそうした行動パターンに陥りやすい人たちだそうである。

後者は将来が明るいと考え、自分を成長させるため、あるいは社会に貢献するために、自分に出来ることにチャレンジする。変化を好み、自ら動いて希望を最大化しようと試みる人たちを指す。何もしないことは希望を最大化できないことにつながるので、それは逆にリスクであると考え、消費行動や投資行動も前向きに考える。先ほどの例で言うと、こういう人たちは前者の逆で、転職も起業もチャンスがあればやるのでしょうね。

藤野さんは、日本人のほとんどがリスクを避ける傾向が顕著な前者だと言う。しかし当然ながら投資家は後者であるわけだ。前者に比べれば後者の投資家は活発に行動する人たちなのだが、決してやみくもに行動しているわけではなく、あれこれ世の中を見渡してリスクを勘案して得失を確率的に期待値で考え、普段の生活における様々な決定をしているということのようだ。で、そうした投資家のように生きるための習慣や思考について語るのがこの本なのである。



株式投資(あるいは間接的に株式に投資することになる投資信託への投資)も投資家的行動のひとつである。それは個人にとって、単なる蓄財の手段でもあるのだろうが、自分が良いと思う民間企業の活動を自身のおカネをリスクにさらして応援することであって社会貢献のひとつでもある。もしそうした人がたくさんいなければ、企業活動も機能せず経済はストップし、世界中の人が飢え死にするのだから。



「失望を最小化する人たち」は、FacebookやTwitterなどのSNS発信にも消極的だと、藤野さんは言う。トモダチ(と言ってもいろいろあるけど)が広がると傷つくことも多くなるし面倒が増えるし。。。ってことらしい。

一方「希望を最大化する人たち」のひとりである藤野さんは、SNSによる発信を皆に強く勧めている。SNSを使って発信することのコストはゼロに近い。しかしもしそれが仕事に関することだったりすると、その発信から思わぬ人的つながりが生まれたりするわけで、そうなると経済的効果は計り知れない。



それにそうした発信行為は、自分を律することにもつながるだろうね。誰が見ているか知らないが、とにかく「私はこう考える」「私は今からこれに挑戦します」と公言してしまうわけだから、それを発信するに先立ってあれこれ考えるし、調べるし、発信したあともそれにしたがって行動することになる。ダメならダメ、あるいは間違っていたと正直にまた発信すればいい。別に誰も笑いはしない。むしろそこに手を差し伸べてくれるトモダチが現れるかもしれない。

そうした意味においては、ブログだって結構いいと思うんだな。例えば「私は外国籍のヘッジファンドを購入する!」とブログに一旦書いてしまえば(実際私は1年前にそう書いたが)、その後は英語の分厚い書面と格闘し、海外と何度もやりとりし、最後に日銀報告を出すまで一定期間は頑張らざるを得ない。また購入した後のヘッジファンドの運用結果やその時点の金融市場環境も、ただ漠然と考えているのとは違い、それをブログで説明しようとするとあれこれ調べるし、頭の中でいろんなことを整理するし、結果的にはとてもスッキリして役立つのですよー。

先日ここに掲載した、こんな単純なグラフ。



こんな単純なグラフだって、そのデータを取るには、まず米国労働省のHPに行かねばならない。

でもそこには膨大な量のデータがあって、その中から自分が欲しいものを見つけ出すのが大変だ。



やっと見つけたデータをひとつダウンロードして来て、適当な形のグラフにする。しかしそのままだとグラフとしてはあまりに見にくいものなので、軸の位置や数値の単位や色や線の種類をあれこれ調整して行く。データはひとつじゃない。そんな作業をいろんなデータについて何度も繰り返してたくさんのグラフを作って行くうちに、全体を通じて「あ、世の中、こうなのね!」と、見えてくるものがあるものだ。

さらに自分でその作業をしていると自分の記憶に強く残る。メディアに出て来るグラフやデータをサラっと受け身で見ているだけの時とは、記憶と理解において、まったく違うレベルで情報が自分のものになる。

これは経済の話だけれど、料理でもガーデニングでもその他あらゆることが、同じようなものだ。

・・・などと、とりとめのない話になった。藤野さんの著書を読んでそこから話が飛んで行って、私は今後もブログを続けようと思ったのでした。

お天気が悪い日はおうち遊びのドガティ君。



ヘンな腹ばい。



特に後ろ足がヘン。

朝ごはん。いつものミルクティを淹れましょう。



ずっとBarry's Tea の Classic Blendの茶葉を使っている。

シャキッと目覚めるには、茶葉が大事。

KEEP CALM AND CARRY ON 👑



【おわり】

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自宅待機中@鎌倉七里ガ浜(10)さよならドビュッシー、ドビュッシーのアラベスク第一番、チキンライスとサラダ

2020-05-05 18:21:24 | 本/音楽/映画
おこもり継続中。

どんどん読みましょう、中山七里さん。

中山七里さんの著書を全冊制覇するまで。

ネメシスの使者。



犯人は意外なところにいた。

最後にビックリ!だったな。

次は、嗤う淑女。



これ(↑)、かなり怖いストーリーだよ.。

そして・・・ジャァ~ン!!

中山七里さん初の単行本にして「このミステリーがすごい!」大賞受賞作である、さよならドビュッシー。



タイトルがいいよね。

音楽に係る部分になるとその描写がすごい。細かい。

主人公はこの話の最後にピアノ・コンテストでドビュッシーのアラベスク第一番を演奏する。

主人公は全身に火傷を負い、皮膚はほぼ全身が移植されたもの。指を動かすこと自体に困難があるし、松葉杖でやっと立つことができる状態。コンテストでの演奏時間中、最後には指が痺れて動かなくなりピアノを弾く力が足りなくなって来るが、半ば立ち上がって上から力を加えることでギリギリ演奏を終える。

そんなストーリーを読んだら、ドビュッシーのアラベスク第一番を聴きたくなった。

我が家にもあるぞ。ミシェル・ベロフのドビュッシー。



と思ったら、このアルバムにはその曲はなかった。

別のアルバムをAmazonで注文。

おこもり生活には有難いAmazonという存在。

翌日には到着したミシェル・ベロフのまた別のドビュッシー。



これにはアラベスクの第一番、第二番も入っている。

聴いてみましょう、アラベスク第一番。

YouTubeをクリックしてどうぞ♪



絵画のような音楽をお聴きください。

どうやったら、こんな美しいものが作れるのでしょう?

小説と結びつき、今後はこの曲を聴くたび、私は中山七里さんを思い出すのでしょうね。

さよならドビュッシー。

では、ピアノを聴きながら、ごはんを炊きましょう。



きっとごはんもおいしく炊けますよ。

冷凍庫からミックス・ベジタブルを出して来る。



私がこれを出して来たら、それはたいていチキンライスを作る時。

おこもり生活は長い。

ランチのアイデアも尽きて、どうしても出て来るのが好物のチキンライスと親子丼。

タマネギのみじん切り(向こう)、タマネギの細切り(手前)



みじん切りはチキンライス、細切りはスープに入れる。

鶏もも肉。



ずいぶんデカいもも肉だな。これだけで380gくらいある。

小さく切りましょうね。

こちらはノンアル・ニセ・ビール。



カロリーゼロ、糖質ゼロ、アルコールゼロ。

何のために飲むねん?

でもね、おこもり生活していると、ついつい飲酒量が増える。

このニセ・ビールで我慢。旨くねぇ~。つまらねぇ。

コンソメ。



これさえあれば誰でもスープができる。

これのおかげで、日本中のコンソメ・スープが同じ味。

洋風煮物も日本中で同じ味。よく出来てるね。中華だしと一緒だ。

ドガティ君、元気?



「おとーさん、何かください」

サラダも食べようね。



ドビュッシーを聴いてサラダもたくさん食べてノンアル飲んでおきましょう。

血液サラサラで肝臓バッチリで中性脂肪もどこかにぶっ飛んで文句なしの健康ボディな気分。

ドビュッシーはいいですよ。

デミグラスソースにケチャップ。



ハインツにカゴメ。ライバルだね。

中華鍋にバターを入れよう。



まずタマネギを炒める。

そして鶏もも肉を加えて炒める。

さらに冷凍ミックス・ベジタブル(を解凍したもの)を入れて炒める。



塩と胡椒。



バターも入っているから、とてもいい香りだ。



ササっと炒めたら、デミグラスソースとケチャップを入れましょうね。

そして水分を飛ばすように煮詰める。弱火でね。強くすると焦げるよ。



ドビュッシーも自分の音楽がこんな形で聴かれるとは思っていなかっただろうね。

チキンライスをつくりながら、ノンアルを飲むおやじのための音楽。

炊けたごはんの表面を乾かしている。



やがてこれを中華鍋に入れて、ちょいちょいとかき混ぜればチキンライスは完成だ。

こちらはコンソメ・スープ、タマネギ入り。



全国同じ味のコンソメ・スープ。

出来た。

スープだぞ。



キッチンで待機中だ。

次はチキンライス。

この状態でテーブルへ。



濃厚な味わい。デミグラスソースやバターでしっかりしたお味なのだ。

ドビュッシーの音楽にも負けないチキンライス。

さらにサラダ。



主材料は大根にトマト。サクサクなサラダ。

スープもテーブルへ。



あぁ~ら、おいしい。本当においしい。



洋食のチャンピョン、チキンライス。



おこもり生活のみなさん、ランチにチキンライスはいかがですか?
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最近読んだ面白い小説@鎌倉七里ガ浜

2020-03-08 18:24:27 | 本/音楽/映画
まだまだ寒い日が多い。

そんな日にはおでん。



美しいなぁ、おでん。

料理の撮影って、どの角度から撮るかでずいぶん違って見える。

左右水平に、また上下垂直に腕を動かして、どこから撮影しようかと悩む。

最近読んだ小説の中で、面白かったものをご紹介。

相場英雄のトップリーグ。



一流新聞社の政治部に所属するエリート記者が首相や官房長官を担当する。

日本の権力の中枢を垣間見ているような気分。とても華やかな世界だ。

テンポが速く、次々と予想外なことが起こるので、読んでいて飽きない。

次、袖月裕子の慈雨。



この慈雨は対照的に地味な小説だ。

駐在さんから始めた警察官が刑事になり、長年地味に捜査を続けてやがて退官する。

一方は華やかな小説で他方は地味な小説なんだが、二つの小説に共通するのは主人公が組織の論理に負けるところだ。

どんな組織も自己防衛に走る。

一方は新聞社で他方は警察という組織だが、どちらの組織にも本来背負っている重要な社会的使命がある。ところがこれらの小説ではそれら組織がその社会的使命を逸脱し、自己防衛のためにむしろその使命に背いて行動していることを、主人公は知るようになる。しかもそれに主人公自身が加担してしまう。それは自身が勤務する組織が、社会に対し悪影響を与えることにつながる。しかし主人公自身がその組織に所属し仕事して、それでお金をもらって生活するには、それを続けざるを得ない。

冷たい言い方をすると、これは組織内における主人公の自己防衛でもある。保身とも言える。やろうと思えば、主人公はそれを世に告発することもできるし、その組織をあっさり辞めることだって可能なのに、そうはしないわけだからやはり保身だ。そこに主人公の葛藤、悔しい思いがある。そしてどちらの小説も、やがて主人公がその無念を晴らす時が来る・・・。

ああ、面白い。

こんなことは民間企業でも役所でもたくさんあるだろうなあ。組織ってつらいなあ、と思いながら読んだ。

民間企業では企業組織全体 vs. 企業内の一部の葛藤なんて、きっといっぱいあるよね。上場された企業でも、そこで雇われた一部の人たちの利益のために、企業全体の利益が損なわれる(=株主も損している)状態が継続するなんてことは日常茶飯事でしょう。上場でも非上場でも、その企業の株主やその他大勢の社員が詳細を知ったら怒り心頭!なんて細かい事実が、その企業の内外でいきなり暴露されたりすることがある。カルロス・ゴーン氏の金の使い方が典型だ。あのゴーン氏が権勢を振るっていた時に日産自動車内では、公私混同の彼の金の使い方に反発を覚えながらも、彼の近くで自己保身のためそれに加担していた社員がたくさんいたはずだ。日産自動車は巨大企業だが、もっと小さなレベルでそんな話は日本中にあるだろう。

トップリーグ続編のトップリーグ2は、それに類似した保身に走った前作トップリーグの主人公が、数年経って無念を晴らすお話だ。



これがまた面白いのだ。大手新聞社のエリート記者という、誰もがうらやむ社会的ポジションを捨てる覚悟で、主人公は新聞社の膿や政治の暗部を抉り出すべく捨て身の行動に出る。

よくこんなストーリー展開を考えるよね。

このトップリーグ、トップリーグ2の著者である相場英雄さんの小説は他にもいくつかあるが、こんなのを買ってみた。

まだ読んでいない。

震える牛。



さらにガラパゴス上下巻。



どちらも事件や企業がからみ、社会性のある小説で楽しめそう。

実は面白そうと思って購入し、読んでみて途中で飽きてしまう小説も結構あるのだ。もったいないから最後まで読むけど、ちょっと苦痛。

小説って不思議だよね。わずかに書きぶりが違うだけで、面白くも退屈にもなる。

最後にまたまたおいしいおでん画像。



今度は最初のよりはもうちょっと上から。

おでん種を詳しく見ることが可能な角度だ。
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名取佐和子著 七里ヶ浜の姉妹(ハルキ文庫)

2020-01-02 15:00:27 | 本/音楽/映画
Mariya Takeuchi - Winter Lovers



掲題の小説を読んだ。

昨年12月に出たばかりの文庫本のための書下ろし小説で、出るなり私は購入した。

大昔から七里ヶ浜は「七里ヶ浜」と書かれてきたが、現在の住所区分では「七里ガ浜」と書く。

それは稲村ヶ崎や由比ヶ浜も同じである。

この小説は、母親を早くに亡くした姉妹が父親と七里ヶ浜で暮らし、成長して行くお話である。



おとぎ話みたいでもあって、そんなに難しい内容ではない。

だからサクサク読める作品だ。

また我々鎌倉市七里ガ浜東の住民ならば、ちょっと変わった楽しみ方もできるストーリーになっている。

この小説の中に出て来るいろいろな場所が「それって、あのあたりのこと?」とかなり特定して想像できるという変わった楽しみ方もできちゃうからだ。

作者の名取さんが、具体的に我が住宅街の各スポットを念頭にこの小説を書いたわけではないのだろう。

しかし詳しく読んでゆくと「この設定だと、それはあの店ってことになってしまう」なんて場面が多数登場するのだ。

映画化されたら、我々にはおもしろいだろなぁ~。

駅から住宅街を右へ曲がり左へ曲がり坂を上がるなんてところがあるのだが、それはここ(↓)のこと?・・・なんて想像したり。



自治会主催の夏祭りに友達みんなと遊びに行くなんて場面もあったりする。



毎年ここの夏祭りって、二日間にわたって盛大だからなぁ。



多くのドラマや映画やCMで有名な、光る海が見える坂なんて、もう何度もこの小説に登場する。



その下にある「日本一海に近い高校」とか。



それってやっぱり七里ガ浜高校だよね。

それだけを読むとやはり「ここのこと?」と思う場面が次々と出て来るのだ。



海辺のフリマなんてのも、この小説には出て来るよ。



そのフリマは先述の日本一海に近い高校から近いという設定になっているし、やはりここのことだろう。



なんてことを想像しながらこの小説を読み進める。



駅から近い商店街ってのが出て来るんだが、それがまたどう見てもここ(↓)のことだ。



でも実際の商店街は、駅からそう近いわけではない。

七里ヶ浜駅は海辺だし、この商店街ははるかに高い丘の上だ。

しかし小説の中に「桜のプロムナード」なんて呼称が出てくるし、繰り返し「桜の並木道」って出て来るんだから、やはりここしかない。

「桜のプロムナード」は現実の呼称でもある。

ほら。



もっと桜を見せましょうか?(笑)



すごいでしょ。

さらに小説には、その桜並木の商店街にはスーパーもあると書いてある。



やっぱりそれってここしかないだろ。



その桜が並ぶ商店街ではベーカリー・ジェーンって店が出て来る。



小説ではその店は重要な役割を果たしている。

何度も登場するんだ。

やっぱり、ここしかないよ。



小説には、そのお店でマフィンやスコーンを売っていると何度も書いてある。

でもスコーンなんて、現実にはなかなか売ってないもんね。

(ただし、現実にこのお店で売っているスコーンは独特なスタイルだが)

でもここにはそれがあるんだなーー。



さらに小説では、緑と白を基調にした店と書いてあるし。

本当の名前はパシフィック・ベーカリーだけどね。



そこのバゲット(実物)はおしいよ。



これはそのバゲットに、コーンビーフをバターとカレー粉で炒めたもの、さらにサラダのを加えた簡単自作ランチ。



それなりのお値段を要求できそうなワンプレート・ランチ。

小説でたびたび登場するのがリストランテのピエトラ・ルナーレだ。

桜の並木のある商店街を「奥に行ったところにある」イタリアンって書いてあるから、ここしかないよ。

現実の名前はリストランテ・シーヴァ。



いまや大人気。

鎌倉市内にひしめくイタリアンのお店の中でも、食べログでいつも高い人気を維持。



芝先シェフが頑張っている。

そうそうないよ、お値段に比してこんなに旨いイタリアンは。

小説では主人公の姉妹の友達のお母さんが、この店を切り盛りしているという設定になっている。

そしてその友達があとを継ごうとイタリアに修行に出たりする。

また姉妹が通った「小学校(たぶん七里ガ浜小学校のこと)に隣接」していて「鎌倉市南西部の広大な都市林」であって、主人公たちが「緑地」と呼ぶところが、小説には頻繁に出て来る。

それはもうここしかないでしょう。

広町緑地(広町の森ともいう)。



私たちもしょっちゅう行くよ。

その緑地からは相模湾が見えると小説には書いてある。

たしかに見えるんだ。



またその緑地を抜けると西鎌倉へに通じるとの設定になっている。

たしかに実際にも西鎌倉へ抜けられる。

ここがそう。緑地を西鎌倉へ抜けて直ぐのところにあるモンタナ修道院だ。



どうです?

七里のみなさん、読んでみますか??



おもしろいぞぉ~。

小説なんて関心ない方も、たまにはこうした世界に浸ってみてはいかがでしょう。
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新年だから Taylor Swift で ME! (feat. Brendon Urie of Panic! At The Disco)

2020-01-01 00:00:48 | 本/音楽/映画
おめでとうございます。



昨年も抜群の売れ行きを示したテイラー・スウィフトのアルバム。



新年1曲目はこのアルバムから。メガ・ヒットの Me!



知的でユーモアたっぷりなテイラー・スウィフト。

スウィフティーズ(Swifties=彼女のファン達)でなくても、たいていの人が好きになるだろう彼女。

この動画(↑)は製作にカネがかかっただろうねぇ。

何度見ても楽しい。

ウォルト・ディズニーみたいでもあり、古いミュージカル映画みたいでもある。



彼女もついに30歳になった。

私はまだ彼女が20歳くらいな気でいたが、そんなわけはない。

むしろまだ30歳と驚くべきところか。

ずいぶん長く第一線で走り続けているけれど、開花したのがかなり早かったのでいまだに30歳。

I promise that you'll never find another like me-e-e♪

相手を務めたブレンドン・ユーリーがまたいいよね。

彼の動きも、そして声がすごくいい。

Panic! At The Discoっておかしな名前のグループのボーカルだ。

本当にいい声してるよ。

彼のHigh Hopesをどうぞ。



Urieって変わった姓だなぁと思ったらどうもスコットランドの姓らしい。

同名の「ウリ湖」なんてのが彼の地にはある。

てっきりチェコとかそんな先祖を持つ人かと思った。

なんだかよくわからない投稿になったけれど、動画をお楽しみください。

I promise that nobody's gonna love you like me-e-e♪
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竹内まりやの新譜ターンテーブルとチキンカレー@鎌倉七里ガ浜

2019-09-22 19:48:35 | 本/音楽/映画
まずはこちらをクリックして、お聴きください。



竹内まりや様の新譜から抽出した曲の数々。

あらあら、まりや様のお声が次々とあふれ出す。

まりや様の歌を聴きながら、インド産バスマティ・ライスを用意。

細長いねぇ。タイのジャスミン・ライスよりさらに細い。



チキンカレーをつくるのだ。



基本中の基本、チキンカレー。

ヨーグルトにチキンを漬ける。



まりや様の新譜は、ターンテーブルというタイトル。



「公衆電話でダイヤル回す」と同じくらい、今のおこちゃまたちは「ターンテーブル」が何を指す言葉かわからないだろうな。

まりや様はお嬢様。

出雲に江戸時代から続く老舗旅館の経営者の娘としてお生まれになった。

若くしてデビュー。かわいらしく女性らしい声で、女性らしい歌を作り、歌った。

そして音楽技術職人みたいなタツロー兄いと結婚。



ベテランのまりや様は引き出しをいっぱい持っている。

● かつてのヒット曲を編集してベスト盤を出すだけで売れる。

● スタンダードな名曲を新規録音したら売れる。

● 過去に作詞作曲して他人に提供した曲を、本人が歌うと売れる。

まりや様はかつて岡田有希子ちゃんにファースト・デイトなんて曲を提供した。

新譜ではまりや様が歌うファースト・デイトが聴けるんだけど、もうなんつーか、鼻にかかる本当にオンナっぽいお声で「なにもかもがバラ色に見えるわぁ~ 初めてのデイトぉ~♪」なんてお歌いになるもんだから、聴いている私はクネクネしちゃう。

最初に貼り付けたYouTubeにもそれは含まれている。

みなさん、買おう、この新譜!

まりや様はお嬢様だから、64歳の今も「まりやちゃん」なんだぞ(↓)。 



蘭ちゃんや聖子ちゃんと同様だ。

極めつけはこれだ! まりやちゃんかるた(↓)。



受注商品受付中。

こんなの(↓)らしい。



「け」は「けんかを止めて 二人をとめて」

いいじゃないのぉ~。買おうかな。

まりや様本人の読み上げCDまでついてくるらしいよ。

すげーいいじゃん、まりやちゃんかるた。



スパイス各種。



配合を決めて準備する。



まりや様のお声が流れて、スパイス・ブレンド作業も絶好調。

クミンのホール。



タマネギ。



それプラストマト。そしてニンニクやショウガ。



スパイスや塩。



いつもの調味料。みりんも入れちゃった。



さきほどヨーグルトに漬けておいたチキン。



外はしっとりと雨降り。気温が下がってくると、湿度も気持ちいいね。



まりや様の新譜は非売品ポスター付きだ!!



「だから?」みたいなポスターなんだけど(笑)。

まりや様のポスターだから大事。

これと一緒に並べておこうかな。オードリーの過去写真を集めたLIFE誌。



出来てきましたよ。



おいしいチキンカレー。

急いで作ったわりには、非常にバランスよく味付けができた。



サラダも食べましょうね。



インドのバスマティ・ライスって、タイ米よりもさらに細く、パラパラなお米だ。

炊きあがった直後でも本当にパラパラ。

お米もいろいろだねえ。



まりや様を聴きながら、チキンカレー。



皆さまも、是非まりや様の新譜をお買い求めください。

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小川コータ&とまそんのon my way back home / いろいろと用事あり@鎌倉七里ガ浜

2019-08-31 00:00:31 | 本/音楽/映画
七里ガ浜自治会主催の先日の夏祭りは盛り上がった。

2日目である18日(日)は最後になってこたとま(小川コータ&とまそん)がステージに登場。



これはそこで購入した彼らの新譜CDだ。

その中からon my way back homeをどうぞ。



この動画、七里ガ浜周辺の景色がいっぱいだ。

毎年のことながら、楽しいお祭りでした。



毎年8月中ごろの土日にお祭りはあるのですよ。

東京海上日動火災保険から封書。



金融機関が統合されると、統合後の名前がすっきり短くならないケースが多い。

もともとあった会社の名前を並べただけのものになりがち。

損保ジャパン日本興亜火災保険なんて長いのもある。

八ヶ岳西麓(長野県諏訪郡原村)の山荘には5年間の火災保険をかけている。

それがまもなく満期になるので、その継続の案内だ。

次の5年間の保険料がこちら。たかっ!



これ(↑)は保険代理店のおすすめプランだ。

これ(↓ 左側)は、現在私がかけている保険と同等の内容の保証で5年延長した場合の保険料だ。



現在まだ有効な火災保険契約のため5年前に支払った保険料(↑ 右側)と比較してもかなり高くなっている。

高い。床面積なんて72平米の小さな山荘なのに。

保険料は上昇傾向にあるとは聞いているが、ずいぶんだねぇ。

もっと床面積が広く、保険金が大きな鎌倉の自宅だって5年間の保険料は9万円ちょっとなのに。

普段人が住んでいるわけではない山の中の建物って、保険料が一般的に高い。

嫌だな。

ちょっと別の保険代理店に、別の保険会社の保険料を尋ねてみよう。

こちらはこの日2歳の誕生日を迎えたドガティ君。



「ボク、2歳のおじちゃんでちゅ」

これからプラッキングをするところだ。

私はおでかけ。

暑い若宮大路。



鎌倉駅東口改札前も暑い。



駅の向こう側、みずほ銀行鎌倉支店の向かい側。



ここに鎌倉皮膚科クリニックがある。



首にできたニキビ状の塊をとってもらった。

小さな塊でも、わずか10分ほどで切開して縫合して一応手術。

それはすでに終了していて、この日はその数日後の傷口の消毒にやって来た。

鎌倉東急ストアで買い物。



帰りましょう。

国道134号線は渋滞中。動かない。

稲村ガ崎付近で片側通行になっているのだ。

それももうずっと。いい加減にせえ!

下の画像中央部に黄色い矢印があるでしょう?



そこの手すりが落ちているのわかりますか?

その下の土が流れ出て、歩道部分が陥没し、ずり落ちているのです。

車道は表面的には大丈夫。でも海側車線は通行止めで、山側の1車線を交互に通行している。

石を積み上げたかなり古い擁壁の上に歩道や車道があるのだが、高波があった時に道路下の土砂が擁壁の外に少しずつ流れだしていたようだ。

たまにこういうことが見られているが、本格的に作り直すことはされず、都度応急措置的な対応に終わっている。

本当に1年後に江の島でオリンピックのセーリングをやるのか?

外国人報道陣なんて、もしこれ見たらお粗末さにびっくりするんじゃないの?

2歳になったということで、帽子をかぶせられているドガティ君。



得意の茄子と豚肉のうどん。



茄子をコロコロと切る。



薬味はネギとミョウガ。



冷凍の豚肉を解凍ちゅう。



ごま油で豚肉と茄子を炒める。



ごま油ごと熱々のつゆに入れる。



これだけさ。

稲庭うどんはひえひえ。



つゆは熱々。



ずるずるずる~。

ごま油+豚肉+茄子、というのは合うのです。
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